というわけでパガニーニ国際コンクールも終わりました。ショパン国際コンクールの影に隠れているが、ショパンコンクールと似ているところがあるとすれば、ファイナルでオーケストラがほぼ伴奏の役割に終始しているという点でしょうかね(なんやそれは)。
優勝したのはジュゼッペ・ギボーニ(Guiseppe Gibboni)20歳。上の写真のお方です。あっ、もしかしたらギボーニじゃなくてジボーニって読むんだっけ?(←イタリア語の読み方のルールがいまいちよくわかっていない人)
https://www.thestrad.com/news/giuseppe-gibboni-wins-56th-paganini-competition/13848.article
若いなー。20歳のころ私は何をやっていただろうか。こうやって自分の息子でもおかしくない20歳という年齢の青年が世界の頂点に立っているというのもすごい話だと自分の中では驚きである。まったく自分の人生はなんだったのかと恥じ入ってしまう。やれやれ。・・・・いや、こういう経験をしたらストレスも超絶あるからなかったほうがよかったと思うのが良い・・・・いやいやいやそれは「あの葡萄は酸っぱいから」のキツネのルサンチマンであって・・・・とこれを始めると無限ループで続いて行くことになるので、このへんでやめておきたいと思います。
ジュゼッペ・ギボーニは16歳にしてすでにワーナーからCDをリリースしているという人物なので、プロとしてかなり活躍をしている部類に属する。いやそもそも世界のトップコンクールというのはそういうもの。すでにプロで相当程度活躍をしている人がその活躍の幅を広げるステップアップのための補助ブースターの役割で受けるもの。アマチュアピアニストやどしろうとヴァイオリニストが一攫千金を、というものではないのでお気をつけ下さい(絶対そうかと言われるとそうでもないかもしれないけれど)。
いつまで見られるかはわかりませんが、優勝することになるファイナルの演奏は以下にありますので、見てって(ご安心下さい、ギボーニの演奏直前から始まるようにセットいたしました)。
マスクをつけて登場して・・・やおらコンマスにわたすっていうのは衛生面でどうなのとつい引いてしまうのは私がこの時代に慣れきってしまったからか。マスクをポケットに入れることで体のバランスが崩れたり、演奏中に気になってしょうがない(=集中力が途切れていかん)ということもあるかもしれない。いやはや、コロナというやつは本当に。
優勝賞金は3万ユーロ、加えてパガニーニの愛奏した伝説の楽器すなわちグァルネリ・デル・ジェズ「イル・カノーネ」を演奏するチャンスももらえると。この一点だけをとってもヴァイオリニスト冥利に尽きるというやつすね。インスピレーションが爆発する感じのやつやわ。絶対カプリース弾いてみてなんやかんやと、興奮で上気した顔でコメントするんやろうなあ。ええなあ。カプリース、弾くんやよ、弾けよ、はやく弾けよ!!
なおここで大大的に個人的などうでもいい自慢をしますと私はこのコンクールをやっているイタリアの港町ジェノヴァに8年前に遊びに行ったことがあって、博物館で本物のイル・カノーネを見てことがあるんやぞ。うははは!!それがこの写真なんすよ(写真撮ったらあかんかったということでしたらすいません)。
もちろんお昼ごはんはジェノヴェーゼやったぞ。ついでになぜか水族館にも行ってきたからな。本日は以上である。このことが書きたかっただけじゃないのかというツッコミは認めないのでそこんところよろしく。