国際音楽コンクール連盟からチャイコフスキー国際コンクールが除外されました。4月13日に開催された臨時総会において投票が行われ、圧倒的多数でチャイコフスキー国際音楽コンクールの即時除外が決定されたとのこと。
同連盟のfacebookでの発表:
国際音楽コンクール連盟サイトはここ:https://www.wfimc.org/
国際音楽コンクール連盟とはいったいなにか、と言いますと:
・世界的に有名なコンクールはだいたい加盟している
・スイスのジュネーヴに本部がある
・1957年からある
・参加しているコンクールのレベルの維持に貢献している
・正式名称は「国際音楽コンクール世界連盟」
ざっくりいうとこういう感じ。クラシック音楽のコンクールにおいて重要な役割を果たしている団体であることは間違いありません。ただ、恐れながらこの連盟の難点を不詳私が申し上げるとするならば・・・・サイトがとても見づらくて重たいんっすよ。
これまでに何度かこのコンクールのウェブサイトは新しくなって見た目が変わっていますが「いつまでたっても」「めちゃくちゃ見にくい」し「めちゃくちゃ重たい」んだ!そこんところ根本的になんとかしてくれよ!!
・・・って思っています(ハート)。わがままな閲覧者で誠に申し訳ございません。だって検索しづらいんだもん。
さて、クラシック音楽のコンクールで世界で最も重要なものの一つ、チャイコフスキー国際コンクールはロシア(かつてはソ連)が国の威信をかけ1958年からモスクワで開催してきたものです。ロシア政府の支援を受け、政府からお金が出ていることもあるので、連盟としてはそれを見逃すわけにはいかない、ということでしょう。ロシアが戦争をやめない限り、再び加入を認められることはないでしょう。
会長および事務局長のコメント「チャイコフスキー・コンクールは現代を代表する芸術家を多数輩出している。しかし、ウクライナにおけるロシアの残忍な戦争および人道的残虐行為を前に、非政治的組織である国際音楽コンクール連盟は、ロシア政府が資金を提供し宣伝ツールとして使用するコンクールを支援したり加盟させたりすることは出来ない」
当然のことです。むしろ決断と発表は遅すぎた。
改めて書くまでもないことですが、このコンクールの過去の優勝者や受賞者が、このコンクールに入賞しているからといった理由だけで不利益をこうむるようなこと、あるいは誹謗中傷を受けるようなことはあってはなりません。
とは言え、チャイコフスキー国際コンクール、およびロシア政府にとってはこの連盟の決断が打撃となるのか、と問われると、それほど大きなインパクトを持たない、もしくはほぼ意味がないのでは、とも感じています。チャイコフスキー国際は4年に一回なので次回は2023年。恐らくコンクールは開催されるでしょうし、西側からもそれなりに多数の参加者があるのではないかと思われます(コンクール側が排除しない限り)。
複雑な気持ち。