世界で最も有名なヴァイオリンのためのコンクールの一つ、シベリウス国際(ヘルシンキ)のファイナリスト6名が選出。今夜からファイナルが行われ、日曜の夜に結果が出ます。
Diana Adamyan (AM)
Yesong Sophie Lee (US)
Nathan Meltzer (US)
Georgii Moroz (UA)
Dmytro Udovychenko (UA)
Inmo Yang (KR)
この6名です。同コンクール、今年はロシア人を受け入れないということでも話題になりました。
シベリウス国際がどんだけー?という方もおられるでしょうが「かなり有名なコンクールである」とおぼえていただければOK。過去の入賞者リストはWikiへどうぞ。
面白いなと思ったのはファイナルでオーケストラが2つ出てくることです。フィンランド放送響とヘルシンキ・フィルです。なんででしょう。非効率的のように見えますが、これが北欧スタンダードなんでしょうか。いつもこうなんですか(今日たまたま目についてふと疑問に思っただけなんです)。
ファイナリストは6人がそれぞれシベリウスともう一つの自由選択のヴァイオリン協奏曲つまり2曲を演奏することになっていて、3日間で12曲が演奏されるわけです。もしかしてオーケストラの労働組合の規定で一晩に4曲(演奏開始から終了まで休憩を挟んで2時間半かかる)はNGになのか、あるいはなんとなく労働環境的によろしくないからか、あるいはただ単に両方のオーケストラの顔を立てるため(両者に仕事を発生させるため)か、いずれかだろうなと思うんですが、もしかしてひょっとして最後のやつか!!
大人の世界。でも、北欧は労働環境がよさそうだし、もしかすると環境の問題なのかもしれないともいえよう。毎日リハ4人、本番4人、はオーケストラも疲れちゃいますよね。ビール飲みたくもなりますよね。ビール売り切れでーす。うっそ!!
今夜
ウドヴィチェンコ①シベリウス (H)
ヤン①ニールセン (H)
アダミャン①シベリウス (F)
リー①ベートーヴェン (F)
明日
メルツァー①シベリウス (F)
モロス①バルトーク (F)
アダミャン②メンデルスゾーン (H)
リー②シベリウス (H)
明後日
ウドヴィチェンコ②ショスタコーヴィチ (F)
ヤン②シベリウス (F)
メルツァー②バルトーク (H)
モロス②シベリウス (H)
H=ヘルシンキ・フィル
F=フィンランド放送響
ちゃんと全員2つのオーケストラと共演することになっていますね。1曲目と2曲目の演奏順がぱっと見ほんのすこしだけ不公平っぽいように見えるんですがどうでてでしょうね。ウドヴィチェンコ/ヤンの組が(組なのか?)アダミャン/リー組よりもお休みが長いような・・・?
いや、お休みが長いということは同時にストレスがより長時間続く、ということでもあるわけなので、間が長くあいていれば有利というものでもありません。