エリザベート国際コンクールのチェロ部門は韓国の24歳、チェ・ハヨンが優勝しました。韓国勢強い。残念ながら日本勢はファイナルに進めなかったのであります。ファイティン!であります。
https://www.vrt.be/vrtnws/nl/2022/06/05/gilles-ledure-over-kew/
優勝したチェ・ハヨンがファイナルで選んだ曲がルトスワフスキという1970年の作品だったことも意外に思われているというか、事務局側はいい意味で意外に捉えているのだそうです。もちろん演奏がよかったこと、それが何よりなわけですけれど、レパートリーとして50年前の作品が(おっと50年前というのは古いという意味ではなくめちゃ新しいという意味です)選ばれて、それが優勝へとつながったという意味においてよいことだと受け止められている、ということです。
コンクールの公式YouTubeにあげられている優勝につながったルトスワフスキの演奏をお聞きください(抜粋、2分半):
うむ、初見で「これ好きかも!」って言えるあなたは相当です。
クラシック音楽と呼ばれるジャンルにおける作曲の全盛期がおそらく19世紀界隈だったことを考えるとこれは「どえりゃーこと」という風に表現をしても良いのかも知れません。フランス料理のコンクールで分子ガストロノミーを駆使した料理を提出して優勝するようなものです(例えがテキトーですいません。寝起きなんで許して)。ああ永遠のエル・ブジ・・・。行ったこともない癖に感慨にふけってみるテスト。エル・ブジはバルセロナから遠く離れたところにあったんやぞ。
エリザベート?チェロ?と思われた方も、もしかするとおられるかもしれません。そう、チェロは新入りなのです。エリザベート国際コンクールは1937年に開催されたイザイ国際に端を発するわけですが、当初はヴァイオリン、ピアノ、作曲で、そして88年に歌が加わっています。2017年に作曲が廃止されその代わりにチェロが始まったというわけです。どうして作曲部門がなくなったのか、それはおそらく・・・・(自粛)。
なのでエリザベートのチェロは第二回目の開催というわけです。若いのです。若いっていいことです。
韓国でもこのニュースは喜びをもって迎えられているようであります。パク・ポギュン文化体育観光部長官は「クラシック音楽の分野で韓国の地位を確認した」「韓国はまさに文化的に魅力のある国だ」と祝辞を述べたそうであります。今後のご活躍を!せっかくだからブリテンの演奏も: