昨年から延期になっていたベルギー、ブリュッセルのエリザベート国際コンクールピアノ部門(簡単に言うとワルシャワのショパン国際、モスクワのチャイコフスキー国際と並び称されるぐらいの、世界的にもっとも権威あるコンクールです)の開催が決定した模様です。うおー。
ただし、残念ながら全日程が無観客で行われるそうです。まあこれはしょうがないと言えばしょうがないですね。やるだけすごいわ。代わりにオンラインで流され、誰でも観ることができる。オーケストラとの共演にあたっては安全に配慮してステージが拡張されるそうです。無観客につきチケット代収入がなくなるため、事務局は寄付を募っている。
公式の喜びのツイート「やるで!」↓
#Piano2021 is going to happen!
— Queen Elisabeth Competition (@qelisabethcomp) April 20, 2021
It will be behind closed doors but all the competition rounds will be broadcast 🔴 live, on the internet, on the radio, and on television. The first round is starting on 03/05. #coronaproofeventhttps://t.co/g1QC1Rsp7G pic.twitter.com/lFMi4iefUn
これ、秋のショパン国際も同じようなことになりますでしょうかね。つまり「やったとしても、無観客」。いやー、無観客はご予算的にしんどいんですよね。寄付金がどれだけ集まるかっていうのがポイントですかね。でもエリザベート国際やショパン国際クラスなら、ガバチョと集まるかもしれませんしね。
間もなく出場者全員が到着する、ともアナウンス。19の国から64名(うち女性11名)が参加します。当初は74名が選ばれていたということなので、10人が棄権したということになります。いろいろあったんだろうな、さぞ悔しかろう・・・・。参加者全員のリストは以下URLにあるのでぜひどうぞ。日本人は8名。阪田知樹、務川慧悟など既に第一線で活躍しているピアニストの名前もあるで↓
https://queenelisabethcompetition.be/en/competitions-details-candidates/activities/piano-2021/
ちなみに外国からの参加者はベルギーの入国制限で7日間待機が求められるはず。この7日間の費用はおそらくコンクール持ちではないかと思いますし、外国人にとって不利とならないよう隔離する部屋にピアノがあることが求められるので、ご予算はさらに大変なことになるのではないでしょうか。やんぬるかな。あ、でもベルギー人の参加者はいない、って書いてあるから、7日隔離中の条件は横並びになるのかな。「ごめん、全員ピアノなし」というのもあるかもしれない。いや、でもやっぱピアノはあったほうがいいっすよね。宿泊できるエリザベート王妃音楽院に全員行くのかも。
あと、ファイナルの会場であるパレ・デ・ボザールは先日火事があって燃えたんですけど、ボザールでファイナルをすると書いてあるので、被害(火事および放水による水害)は軽くて済んだということなのでしょう。よかった。
コンクールは5月3日にスタートし、29日に結果が出る。安全に配慮しつつ、高いレベルの演奏が繰り広げられることに期待したい!
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