ショパンの写真や肖像画のたぐいは大変少なくて、あれとこれと、それからそれ、ぐらいなもんです(適当です)。ドラクロワの例のあれもお忘れなく。
そういうかんじなんですが、もしも本物だったとしたら電流のようにショックが走る驚きの肖像画(油絵)が発見されたというお話。ポーランドの骨董市場で買われた絵。しかも激安で。数ズウォティで販売されたということなのですが、1ズウォティはいま28円ぐらいなので、5ズウォティだったとして140円ぐらい。ただ、実際に買われたのは28年前のことらしいのでもっと安かったということになる、のかな?
これがなんと、ショパンの生前に描かれたことが確認されている数枚のうちの1枚であることが確認された、と書いてあるんですが本当ですか。
なんやなんや、どういうこっちゃ!!
まあ待ちなはれ、落ち着きや。
上のURLによりますと(写真もいっぱい載ってるよ)、現在この絵の所有者は30歳の男性マチェイさんで、マチェイさんのおじさんは28年前にポーランド北部ルブリンの近くの小さな町の骨董市場でこの絵を買ったのだそうです。
おじさんがお金に苦労していることを知ったマチェイさんは、おじさんからこの絵を買ったと。そして専門家に鑑定を依頼したと。ここですごいなと思うわけですわ私は。専門家に鑑定を頼もうとか普通思うかな?ここに発想の飛躍があるわけだね。素晴らしいなと思いますよ。もしかしてこれショパンかな?とか思うかな普通、いやほんと。鑑定頼んだらお金もかかるしね。
その鑑定結果を聞いたマチェイ君、ドライブ中だったそうですが、運転中に電話すんなよ。いや、ちゃんと手ぶらフォンだったのか、しらんけど、ともかく「結果を聞いて溝に突っ込んだわ」。怪我がなくてよかったね。車は怪我しちゃったね。
鑑定結果、この絵は1840年代のもの。保存状態は非常に悪い。水につかったりもしたようだ。額縁から切り取られていて、隠す目的だったのか、盗まれた可能性もあるということ。誰が描いたかはわからず、カンバスにはAlfredというサインとPincxitというラテン語が書かれている(ラテン語で「描いた人」という意味らしい)。
専門家によると非常に価値が高いということだそうで、すごいことになるかも、と。例えばパリで2018年にオークションに出されたモーツァルトの無署名の肖像画は落札想定価格が80万-120万ユーロだったところ、440万ユーロ(5億7200万円ぐらい)まで行ったんだそうです。なお、この絵が鑑定に回されたのは数年前で、修復が終わるまで秘密にされてた、っちゅうことらしいですわ。
いやー、本物ならすごい!マチェイ君大手柄!!だが偽物だったとしたら・・・死せる孔明が生ける仲達をまた走らせたということですなあ。