ロシア人のメンタリティというのは日本人とは全く異なっていて、ロシア人の団体を引率するのが国別難易度で相当上位にランクインするのではないかと思っています。というのも、これはあくまでも私の個人的な印象なのですが、個人なら皆様とっても大丈夫なんですが(成田に迎えに行ったら「迎えの車が来るのを知っていて電車でホテルに行ってた」というとんでもないいたずらをやらかした人も知っていますが)、団体になるととたんにグダグダになって、遅刻はよくあることで、ふいっといなくなって行方不明になる人とか、電車に乗り遅れる人とかが現れるようなんですよ、不思議です。
私の経験では3名様でもだめじゃった事があります。ホテルのロビーで待っててねと言ったのにも関わらず、ロビーに来ない。待てど暮らせど来ない。しょうがないからホールに戻って待っていたら、自分たちだけでホールに行こうとして、しかも迷った、というおまけ付きで、大幅に遅刻して現れました。うはは、ごめん、とか言われると、こちらもしゃーないなー、うはは、と笑えるから不思議だ。
また、これは聞いた話ですが、ロシアからのオーケストラのツアーをしていたあるマネージャーさんが、ロシア側のマネージャーから「全員いる、オッケー行こう!」とゴーサインを受けて全員を新幹線に乗せたところが、途中で「●▲がいない!!」と大騒ぎになり、出発側のホテルに問い合わせたら、一人まだ部屋で寝ていた。
それからロシア人あるいはスラヴ系の人たちがそうなのかもしれませんが、ケータリングの砂糖の使用量が半端ではありません。君らどんだけ砂糖入れんの。緑茶にも入れてるんちゃう?やばいな。かくしてケータリングゾーンは飛び散った砂糖で床がザラザラするのである。
そして、今日見たニュースもまた、、、ちょっと上の話とは異なるかもしれないですが、なかなかすごい話です。ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団は「団員にコロナ感染者が多数出ているのにも関わらずモスクワツアーを決行した」という。
マリインスキー劇場のサイトを見ますと、
https://www.mariinsky.ru/en/news1/2022/1/19_1/
モスクワツアーは先週の土日つまり1月22、23日で、演目は、スクリャービン《法悦の詩》、ピアノ協奏曲、ワーグナー《パルシファル前奏曲》、ドビュッシー《海》、R.シュトラウス《英雄の生涯》、マーラー《交響曲第5番》、ブラームス《ピアノ協奏曲第2番》。ピアニストはマツーエフとベレゾフスキー。・・・編成でかいですやん。
上の記事によりますとマリインスキー劇場では最近の検査(ツアーのための検査ではなさそう)で「合唱団70人中35人が陽性、ファースト・ヴァイオリン8名、セカンド・ヴァイオリン8名、ヴィオラ6名、チェロ4名、コントラバス5名、フルート2名、オーボエ5人、ファゴット1名、ホルン3名、トランペット5名、トロンボーン4名、ハープ2名、鍵盤楽器奏者2名」とあります。ホゲエエエ!!
「クラリネットは抵抗力がある、チューバも抵抗力がある、パーカッションも我慢している」。いや、抵抗力や我慢が云々という話ではないと思うのだが。
なんにせよ「抑え込み」とかそういう意識は薄く、「共存」「経済」という言葉が太字で書かれているのでしょう。うむ・・・いろいろすごい。かくして、ロシア人のメンタリティは日本人の考えがはるかに及ばないところがある、という思いを新たにするのである。皆様が無症状もしくは軽症で、ご無事であられることをひたすら願います。
オミクロンはめっちゃくちゃ喉痛いらしいですやん。楽器吹けるんですか。