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【訃報】ベオグラード・フィルのロケンロールなゼネラルマネージャー

私自身はスーツという着物が大嫌いで、もっというとひたすら大嫌いで、世界がテレワークなのを良いことに毎日Tシャツ短パン。今日もあぐらを書きながらネットをサーフしております。次男がなかなか足し算が出来なくてね・・・・・。

個人的な理由で外に出る時は基本ジーンズで、寒かったらフード付きパーカーを着ていくぐらいな衣服生活がかれこれもう20年ぐらいは経っています。いずれにせよ見た目にかかる費用は極限まで抑えられてて、エコであるとか持続可能性がとかSDGsがとかそういう話にもなろうかと思いますが、ともかく言いたいことは、スーツはでえっきれえだ!!!ということです(しつこい)。

しかしながら同時に生来大変弱気で内気なので、仕事で営業その他の活動をする際は必ずスーツを来ていくわけなのですが(ジーンズのほかはスーツしか持っていないという事情にもよる)、もうすこし楽な格好でもいいのではないか、と思う時もないわけではない。IT関係に勤める親戚はスーツなんて着たことがないって言っていたぞ。

ベオグラード・フィルのゼネラルマネージャーの方がお亡くなりになった、というニュースが流れてきたのを見て、文字を読む前に画像を見て「あれっ、グザヴィエ・ロトさんもえらく髪の毛が逆立ったんだな」と思ったのですが別人でした。

https://www.serbianmonitor.com/en/belgrade-philharmonic-director-and-former-culture-minister-ivan-tasovac-dies-at-55/

Ivan Tasovacイヴァン・タソヴァッチと読むのでしょうか。すごいロケンロールというか、パンク。きっと名物オヤジだったんだろうな、敵も多かったかもなとしみじみ感じました(すいません)。だが実はピアノ科出身だったと。しかもモスクワでドレンスキーのクラスで学んだとあるので、そもそもほとんどの人間が太刀打ちできない相当なエリートだと言えよう。ソリストとしてヨーロッパ各国やアメリカでも演奏した経験を持つ。

とはいえピアニストとして長く活躍できる人は少ない。ピアニストとしてのキャリアは捨て、オーケストラの事務方に天職を見出したということか。2001年から13年までベオグラード・フィルを率いたとあり、この間にベオグラード・フィルの建物がリノベされ、楽器は新しくなり、若い音楽家たちも多数採用され、レベルが上がった、とある。ヨーロッパ各国で国際的に公演を行い、オーケストラ史上初のアメリカツアーも実現したそうです。2013年から16年まではセルビア政府の文化情報大臣。そののちふたたびベオグラード・フィルのゼネラルマネージャー。すげえ経歴だ。

型破りな人物が旧弊な考えをぶち壊したという形になりますでしょうか。見事な結果を遺されたということなんで、頭髪が爆発していても結果は残せるということだ。人は見た目ではない。突然の病気だったとのことでまだまだやり残したことがあったことは間違いがない。