昨日家族が発表したそうですが、生ける伝説のソプラノ歌手だったエディタ・グルベローヴァが鬼籍に入りました。74歳。チューリヒにて没。ブラチスラヴァつまり今のスロヴァキア出身。ここであれこれ書く必要はないぐらいトリビュートの言葉が溢れておりますので、あちこち読んできて下さい。
https://orf.at/stories/3233238/
https://www.francemusique.fr/actualite-musicale/l-immense-soprano-edita-gruberova-est-morte
https://milano.repubblica.it/cronaca/2021/10/18/news/edita_gruberova_soprano_morta_scala-322862723/
https://operawire.com/obituary-legendary-soprano-edita-gruberova-dies-at-74/
最後の公演は2019年12月20日のゲルストホーフェン(ドイツ)でのリサイタルとのこと。コロナでなし崩し的に引退を余儀なくされたというような形になっていたかと思うのですが、それにしても、と感じる。早い。
1970年2月7日、なんとわずか23歳でウィーン国立歌劇場にデビューした。その《魔笛》の「夜の女王」は彼女の代名詞的な当たり役の一つ。ウィーン国立歌劇場には700回以上出演したという。長年所属していたのはヒルベルトというミュンヘンのオペラ関係専門(歌手、指揮者、舞台監督、伴奏者)の音楽事務所。この事務所は大変手強いことでも知られるが、グルベローヴァのような伝説を擁していたのだからそれもまた当然と言えるかもしれない。
1971年の夜の女王のアリア。