アーティストリストってなんなのでしょうか。これは我々にとっての一つの顔というものであります。どういったアーティストたちと仕事をしているのか、ということになりまして、一つの指標といいますか、信頼といいますか、そういうものにつながるものでもあります。
MCSにも、まだまだ小さいながらもアーティストリストというものがありまして、最近ではベルリンRIAS室内合唱団が加わっております。ここにまた新たに一人のアーティストの名前を書き加えることができたのは、誠に喜ばしいことである。アンガス・ウェブスター。指揮者です。ピアニストでもあります。ヴィオラも弾きます。Angus Websterと書きます。英国生まれの19歳。ウェブスターだから、、、、、蜘蛛の巣か。sterは「・・・を作る人」とかいう意味だから、アンガス・蜘蛛の巣を作る人ぉ!!
合唱団についていえば、ヤング・アーティスツ、という名前にふさわしいの?とかそういう質問ももしかすると出てくるのかもしれませんが(それにも答えは用意されているのですが)今回足されたアーティストは完璧に、1点の曇りもなく「ヤング」であります。
あっ、ヤングって書くとなんかかえって古臭い響きがするな。アベックとかと同じ死語の世界ですかね。
そこで(どこで?)1999年生まれのウェブスターだ。アンガス・ウェブスターAngus Websterという名前の指揮者は、英国でいま急速に名前が知られている。その高度な音楽性と高い技術は、手練のミュージシャンたちや強面のエージェントたちからも「すんげえ」と評価されている。
その才能は名指揮者エサ=ペッカ・サロネンの目に留まるところとなり、フィルハーモニア管のアシスタント指揮者に抜擢される。サロネンは、そうは言ってもすぐにロケットスタートさせるのではなく、地道に、勉学をいまは第一に、というスタンスで、厳しく露出を制限させながら徐々に活動を増やすというスタンスをとっている。サロネンの勧めでアメリカのコルバーンスクールに入学したウェブスターは、これからもみっしりと勉強に励むことになっている。
世界の音楽界で成功を収めてきたサロネンでありますから、音楽的、技術的なアドバイスはもとよりキャリアをどう形成するか、という点までもアドバイスを与えてくれるに違いありません。
来年はフィルハーモニア管を2回振ることが決まっており、また英国内のメジャーオーケストラの定期演奏会にも出演が決まっているそうです(なんとウェブスターがフィルハーモニア管のアシスタントとしてリハーサルをしていた、それを見ただけでそのオーケストラが即決で、定期公演への出演契約を申し出たのだそうです)。
日本でも今後ぜひ有名になって行ってほしい。そのように思っています。
アンガス・ウェブスター: