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一卵性双生児がロンドンの指揮コンクールに出場する時

ロンドンにドナテッラ・フリック指揮者コンクールちゅうのがあります。いきなり脱線しますと、私は時々このコンクールと、ニューヨークのフリック・コレクションとがごしゃまぜになります。ここで一度確認しておくと、ニューヨークのフリック・コレクションは“Frick”でコンサートシリーズを持っている美術館なんすよ、ほんでロンドンのフリック・コンペティションは“Flick”で大富豪の音楽パトロンがやってるコンクールなの。RとLで違っていて憶え方も簡単、「ロンドン“L”ondonの方がコンクール」ってやるといいよ!!(何の役にも立たない情報をありがとうさようなら)マニアックでごめんね!!

さてロンドン交響楽団と関係のあるこのコンクール、過去の優勝者はだれかというと、いちばん日本で有名なお方はグザヴィエ・ロトでしょうか。2000年優勝ね。このコンクールは2年に一回、偶数年に開催されているんですけど今年はたぶんコロナでちょっと延期になったのかどうか、ともかく来年2月に開催されるんだそうです。奇数年。

で、第16回目となる次の出場者がおととい発表されました。そこにドイツの一卵性双生児、ヨハネスとポール・マルソフスキーは26歳。ほかの18名とともに予備審査を通過しました的な事が書いてある。

https://donatellaflickcompetition.com/news

https://lso.co.uk/lso-discovery/donatella-flick-lso-conducting-competition.html

いや、いいのかこんな個人情報的な事を、しかもコンクール開催前に堂々とウェブサイトに載っけちゃって、とやや引きますが、フリックさんがパトロンだし大富豪だし、たぶん「スポンサーのご意向なんで」とかそういうことにしてオッケーってことにしちゃっているんでしょう。なんだかんだ言いながらこのブログでも紹介しちゃっているし。ピース。

私が高校生だった時にも同学年に一卵性双生児の双子がいて、岡田くん(仮名)って言ったんですけど、2人はクラスが違ったけど、おもしろがって2人が授業入れ替わったりしたの憶えてますわ。岡田くんもノリノリで、黙って静かにしてればいいのにわざわざ先生に質問とかして、みんなバカウケ。しかし先生は気が付かない「なんやお前ら何がおもろいんや、なんで受けとんのや?」みたいな。もしかして気が付かないふりをしててくれたのかもしれないけど。

つらつらと考えてみるに今まで私が仕事で関係した双子のクラシック音楽演奏家は一組しか知らなくて、それはヘンシェル弦楽四重奏団なんすけど、そのヘンシェル兄弟(一人は後に脱退)と一緒に下関まで行って河豚食べた思い出があります。もう15年ぐらい前の話。

さて、この双子の指揮者が共に有名になったらどうする?そして、私の高校の授業のときみたいに、ときどき入れ替わったりしたら??・・・・・さすがにいろいろ問題がおきそうだな。いたずらでは済まされない大問題に発展しそう。