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NYメトロポリタン歌劇場、ついにオーケストラの組合と合意

数時間前にニューヨーク・タイムズ紙が記事を掲載しました。

https://www.nytimes.com/2021/08/24/arts/music/met-opera-orchestra-deal.html

メトロポリタン歌劇場は3つの組合との賃金交渉が難航していて、今年秋の再開が危ぶまれておりましたが、舞台スタッフの組合、合唱の組合との交渉はすでに妥結。そしてこのたび、最後の障壁だったオーケストラの組合との合意に至り、ついに再開のグリーンライトがぁぁ、点灯いたしましたっ!ピッカ―ンッ!!!

事務局側は30%のカットを提示し、組合側が大きく反発していたという構図だったと理解しておりますが、ニューヨーク・タイムズ紙が入手した情報によると、今回の合意は4年間3.7%の減額。しかしチケットの売上がパンデミック前の90%を越えた時点でこの3.7%の減額は減額される。なんやなんや、「減額が減額」ってなんなんや。わかりにくい書き方をして、すまんの~。笑えよ~。(横山たかし風に)。

さらに、正団員っての?コアメンバーっていうのですか?その数を90人から83人に減らすことで大きくコストをカットする模様。って誰かがクビなのか!と思うかもしれませんがさにあらず、このパンデミック中にわりと多数の奏者が引退しているらしく、おそらくは空席になった部分を補充しない、ということ。

つまり、そこの部分は必要に応じてバイトで行くわ、っていうことです。これによるクオリティのばらつきは懸念されるところですが、もともとバイトで加わっていた人も少なくないでしょうから、それほど大きなダメージでもないのかもしれない。それよりも現実的な解決策を探そうな!っていうこと。

さらに、9月4、5日にリンカーンセンターの屋外ステージで(ダムロッシュ・パークという場所)マーラーの交響曲第2番《復活》を演奏することが急遽決定!いや9月11日にヴェルディ《レクイエム》を急遽やることにしたんちゃうんかとか突っ込みたくもなるんですが、あちらは屋内で、こちらは屋外だからバッティングせんわ、ということで、なんとなく整合性を取ったのではないかと想像(むちゃくちゃ適当な想像です)。

https://www.metopera.org/information/mahlers-symphony-no.-2-resurrection/

ダムロッシュ・パークを画像検索してみるとあまり大きくなさそうな気もするが、ここに《復活》の出演者全員入るんか。合唱もつくんやぞ。しかも客席は2500用意されてるとか、なかなかワイルド。ちゃんと太字で「ソーシャルディスタンスはないから注意、2歳以上は全員マスク着用、12歳以上はワクチン接種証明もしくは72時間以内の陰性証明」って書いてある。入場は無料で1時間前から先着順。密な行列が出来るのは必至。徹夜組が現れたりして。乗ろうぜ!ビッグウェーブに!

雨天の場合は中止。雨降りませんように。