彗星のごとく現れた天才ピアニスト、昨年のクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝し、突如脚光を浴びた中川優芽花(なかがわ・ゆめか)。今年3月の武蔵野市民文化会館での日本デビューリサイタルでは会場が沸きに沸き、もとへ、このコロナ禍でございますから「静かな興奮に包まれ」、誰が頼んだわけでもないのにスタンディングがオベーションした、終演後のロビーは強い興奮に包まれた、「すげーよすげーよ」という声があちらこちらから聞こえてきた、という、そういうたぐいまれな状況が生まれたわけです。私も舞台袖で聴いていて「これは本物」と強く確信したものだよ。
小柄な体からは信じられないぐらいのパワー。そしてどれほど強打しても全く濁らない音。極めて伸びやかな音楽性。褒めても褒めても褒め足りない感じ。・・・才能って残酷だよ。これが才能っていうのだね。「ピアノやめてよかった」って心から思いましたもん。凄まじかったんですもん。
その中川優芽花が早くも日本に戻ってきました。
えっ?戻ってきたってどういうこと?そういうこと。中川優芽花はシューマンにゆかりのある街、ドイツのデュッセルドルフで生まれ育っているのです。そして今はバッハやリストゆかりの街ワイマールで勉学に励んでいます。
3月の衝撃的デビューリサイタルからおよそ3ヶ月、早くも中川優芽花は日本に戻ってきました。明日は広島県三次市でリサイタルを開催します。近隣に在住の方で、ピアノが好き、クラシック音楽が好き、という方は、明日は三次市民ホールきりりへと足をお運びになることを強くおすすめいたします。才能というものの凄まじさよという事をガツンと知らされることになります。今日中にご予約されると前売り価格となります。当日券よりも400円お得です!
そして、どうしても明日はだめだ、ガッカリ、そういうあなたは、7月2日土曜日に鳥取で大阪フィルと共演します。リストの協奏曲第1番を演奏します。これが日本のオーケストラデビュー公演でありますので、明日はちょっと無理という方はこちらにぜひ!!
7/2(土)14:00 大阪フィルハーモニー交響楽団 鳥取公演
http://cms.sanin.jp/p/zaidan/5/2/8/
えっ!!こちらも無理・・・。ではしょうがない。来年までお待ち下さい。いや、もしかするとそれよりも前にお聴きいただく機会があるかもしれないし、ないかもしれない(思わせぶりな書き方をするやつ)
現在広島滞在中の中川優芽花、本日の1枚。練習の合間、息抜きに出かけた「広島城とのツーショット」。
明日の公演が楽しみでなりません。もう一回書いておきますが、明日の公演は以下からご予約が可能です(繰り返しますが前売りは当日券よりも400円お得な3600円です)。
6月26日(日) 中川優芽花 ピアノ・リサイタル(三次市民ホールきりり 大ホール)
https://mcsya.org/concerts/japan-tour/2022-6-26-yumeka-nakagawa-miyoshi/