北欧を代表するショパン弾き、ヤンネ・メルタネンは、ピアニストとしては大変遅い13歳で初めてピアノを初め、1990年のワルシャワで開かれた第12回ショパン国際コンクールに参加した。シベリウスアカデミーではエーリック・タヴァッシェルナとドミトリー・バシキロフに学び1992年に卒業後1995年までイモラにてラザール・ベルマンに学ぶ。
1992年にはドイツのダルムシュタットで開かれた国際ショパン・コンクールに優勝。その後ロンドンのウイグモアホールにてオール・ショパン・プログラムにてデビュー。又日本でもカザルス・ホールでソロ・リサイタルに招かれた。
今日までにソリストとして全てのフィンランドのオーケストラと共演し、北欧諸国をはじめとしてオーストラリア、カナダ、アメリカで演奏活を継続している。2005年にワルシャワのショパンコンクールの傍で、開催された第6回「フレデリック・ショパン・グランプリ・ディスク大賞(Grand Prix du Disque Frederic Chopin)」にてALBAでリリースされたメルタネンのショパンのノクターン全集が見事グランプリを獲得した。
CDのディスコグラフィーは圧巻でFinlandia Recordsのオール・ショパン・アルバムを皮切りにショパンの録音(SONY)、 ワルシャワのショパン・コンクールで賞を獲得した 「Chopin Nocturnes vol. 1-2 (Alba Records)」、 2010年より始まったシベリウスのピアノ曲全曲(SONY)、Nino Rota´のピアノ・コンチェルト(ハンヌ・リントゥ指揮タンペレフィルハーモニー)、2011年にはChopin´s works for piano and orchestra(Jani Telaranta指揮トゥルクフィルハーモニー)、2013年にはGrieg とSchumannのピアノ協奏曲(Hannu Koivula指揮イェヴレ交響楽団)とメルタネンはソロプログラムのみならず協奏曲のレコーディングが多数ある。今まで21枚のCDがリリースされている。
フィンランドで唯一の、将来の若手の演奏家を支援する目的で開かれているヨエンスーフェスティバルの芸術監督を勤めていて、クラウス・マケラやタルモ・ペルトコスキなど同国を代表する若手を世に出してきた。2024年10月には3回目の来日の演奏会を行う。