今や飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍の場を広げる次世代のスターヴィオラ奏者。タベア・ツィンマーマンおよびアントワン・タメスティに師事し、その才能を開花させた。ウィグモアホールでは今後継続的に出演する事が決まっているほか、世界を代表する著名指揮者やピアニストとの活動も次々と決まっている。世界にスターヴィオラ奏者は非常に少ないが、その一人になり得る希有な才能の持ち主である。
2019年にBBCニュー・ジェネレーション・アーティストに選ばれた、同世代で最もすぐれたヴィオラ奏者の一人。
2019/20シーズンはリール国立管、カメラータ・ザルツブルク、フィルハーモニア管、ヨーロッパ室内管、タピオラ・シンフォニエッタ、ボルドー・アキテーヌ国立管、アーヘン響などと共演し、ハルモニア・ムンディのノヴァ・シリーズおよびClavesレコードに録音する。またスティーヴン・イッサーリス、ジョシュア・ベル、ジェレミー・デンク、カルテット・アロド、ナッシュアンサンブルとウィグモアホールで共演。ベルリン・コンツェルトハウス、ハイデルベルクの春音楽祭、モンペリエ音楽祭、アスペン音楽祭にもデビューを果たす。ベルゲン、ローセンダール、エヴィアン、ボスヴィル、エルネン、モリボスなど、ヨーロッパ各地の音楽祭に招かれている。
そのほかの主だった活動として、ウィグモアホールではリサイタルを複数回開催し、ルーヴル美術館やルツェルン音楽祭にも出演。ロッケンハウス、ハイムバッハ、クロンベルクの各音楽祭に出演し、イザベル・ファウスト、ジャニーヌ・ヤンセン、キアン・ソルタニ、ベンジャミン・グローヴナー、ラルス・フォークト、ニコラ・アルテシュタット、クリスチャン・テツラフなどと共演する。また日本でもリサイタルを開催したほか、内田光子に招かれマールボロ音楽祭に参加。
2018/19シーズンはハンブルク響にデビューし、バーデン=バーデン・フィルにレジデント・アーティストとして出演、チューリヒ・トーンハレ管とはウォルトンの協奏曲を演奏した。クリストフ・エッシェンバッハ、デイヴィッド・ジンマン、ガボール・タカーチ=ナジ、シルヴァン・カンブルラン、ジェイミー・フィリップス、サー・アンドラーシュ・シフなどの指揮で演奏した。
2016年、ライオネル・ターティス国際コンクールで優勝、ヤング・クラシカル・アーティスツ・トラスト(YCAT)のアーティストに選出された。2019年にはグシュタード音楽祭においてティエリー・シェルツ賞を受賞。2014年にはセシル・アロノヴィッツ国際コンクールでも優勝している。
1995年ロンドン生まれ。英国王立音楽院で学び、最優秀の成績で卒業。クロンベルク・アカデミーでは2019年に今井信子に学び、2018年は同アカデミーのプロジェクト、チェンバー・ミュージック・コネクツ・ザ・ワールドに参加した。
ベアーズ国際ヴァイオリン協会より貸与されたペレグリーノ・ディ・ザネット製作(1565-75年頃)のヴィオラを演奏している。
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