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若き指揮者アンガス・ウェブスター、初来日

我々に朗報、東海地方の音楽ファンの皆様にも朗報でございます。

英国の若き才能、指揮者アンガス・ウェブスターが無事に来日いたしました。知らない方がほとんどだと思いますので軽くご紹介しますと、1999年うまれの超若手指揮者です。サロネンが高く評価していて、若手指揮者を発掘するのを専門とする超目利きのベテランマネージャーによって発見され、すでに英国最大手の音楽事務所に所属しています。

来週5月13、14日の2日間、名古屋フィル定期演奏会への出演を予定しております。この公演です↓

名古屋フィルハーモニー交響楽団 第501回定期演奏会
〈ヴォーン・ウィリアムズ/生誕150年記念〉

https://www.nagoya-phil.or.jp/2022/0210170031.html

・名フィル定期公演史上最年少デビュー
・ヴォーン=ウィリアムズの傑作交響曲第5番の名フィル初演
・日本を代表するオーボエ奏者の一人、吉井瑞穂の名フィルデビュー

おお!!

・・・ほんで、なんで来週末のコンサートなのにこんなに早く来日してんの?

むむ、するどい!

誰も突っ込んでくれないと思うのであえて自分から突っ込んでいくパターンなのですが、なぜかというと、今回の来日にあたってスケジュール調整をしていたときは、日本の水際対策で「飛行機の中で感染者が出て濃厚接触判定が出たら7日間政府指定の施設で待機」という条件があったからで(今はもうそれはないと言う噂も聞きましたが未確認です)、不幸にもこれに該当したためリハーサルが出来ない=実質コンサートに出演できない、という事態を避けるためでした。

いやー、それにしてもこの名古屋フィルの出演についても、日本の水際対策で来日出来ないのではないかととてもとてもとても(以下エンドレス)気をもみましたし、いっときは「ほぼ諦め」というところまで行ったのですが、無事に羽田空港で元気な姿を見せてくれましたのは感慨深かったのであります。

着陸してからゲートを出るまでまだまだめちゃくちゃ時間がかかる、という話も聞いていたのですが、今回は2時間を切るスピード入国(それでも2時間近くはかかった)でした。入国関係の手続きもスピードアップしているのでしょう。入国にかかわるご関係者の皆様のお仕事に深く感謝致したいと思います。

今年はヴォーン=ウィリアムズ生誕150周年でございまして、今回の名古屋フィル公演はそれを記念した周年事業的な内容です。ヴォーン=ウィリアムズの次の大きな周年事業は36年先まで来ませんから、今回お楽しみになることを激しくおすすめしたい次第でございます。「36年後ってなんやねん」とおっしゃる方のため労苦をいとわず丁寧にググってからご説明いたしますと、36年後は没後100年ということになります。ほーさよか。

周年事業っていうのを何年単位で考えるかにもよるのですが、50年単位ってのが一番気持ちよく(印象には個人差があります)、その意味で行きますと、生誕175年とか没後75年とかはあまりイマイチいい感じではなくて、やっぱ100、150あたりを狙っていくのが順当なところかと思います(印象には個人差があります)。なので今回の150周年というのはどうぞ大切になさるのがよろしいかと存じます(印象には以下略)。

で、前半にエルガーの序奏とアレグロ、そしてモーツァルトのオーボエ協奏曲をやり、メインにヴォーン=ウィリアムズの交響曲第5番をやるわけです。そう、エルガーとヴォーン=ウィリアムズとが「お国もの」というやつです。

来週の金曜土曜は、愛知県芸術劇場でお待ちいたしております。おいでおいで。