著名な音楽祭やオペラハウスのトップ、プロデュースやファンドレイジングに関わる、いわば「顔」的な存在の方々、そういう方々がおられるわけですが、そういった方々がいったいいくらぐらい、給料をもらっているのか。
芸術とお金は切っても切れぬものです。芸術=高尚なもの=お金とかそういうことは無関係、と考えるのはナイーヴな方だけで、実際にはもっとお金の面でどろどろな側面もあります。もちろん清貧、みたいな人とかもおられるわけですが、演奏家だって事務方だって、誰だってみんな「お金はほしい」と思っています。お金がないと生活していけないもん。
もとから資産家とかいう人もいますが、そういうケースは稀で、やっぱりみんなお金が欲しい。私もお金がほしい!もっとみんな、声出していいんだぜ!!(その分どうやったら稼げるかを考え出して実行に移していかないとならぬ、なのですがね・・・・)
というわけで、オーストリアのトップレベルの音楽祭や歌劇場のトップの人達(事務方)が2018年にどれぐらいの給料をもらったのかということをレブレヒトが書いていましたので、いったいそのソースはどこや!ソース出せソース!ということにもなりますが、それは明かされてはいないのですが、とりあえずそのままここに書いてみますね。
ザルツブルク音楽祭の総裁=218,300ユーロ
ザルツブルク音楽祭の芸術監督=226,900ユーロ
ブレゲンツ音楽祭の芸術監督=211,700ユーロ
ウィーン国立歌劇場のインテンダント=248,500ユーロ
ユーロと円の計算ができねえや、という方も大勢おられると思うのですが、だいたいゼロを2つ足せばOK。厳密にはレートによって変動しますが、まあだいたいそんなもんです。
ねえ、ゼロ2つ足してみてよ。決して年収が高いとは言えない。むしろ低いですね。ウィーン国立歌劇場って、世界トップと言われるオペラハウスですら2500万円ぐらいしかくれないわけだ。なかなか難しい問題ですね。(アメリカでは1億を超える収入をもらっている人もポロポロといるんですがね。)
日本ではどうなのでしょうね。多分クラシック音楽の関係者で1000万を超えていると言う人はかなりレアです。2000万を超す人は限りなくゼロなんじゃないかと想像いたします。(演奏家ではもっともらっているよと言う人もおられるでしょうけれど、あくまでも事務方ね。)
なまなましいお話でした。それではまた。