昨日は伝説的ピアニスト、アビー・サイモン逝去の報がこの業界を駆け巡り、永く親交のあったワンおばちゃんにとっても悲劇的なニュースとなったのでした。18日におなくなりになっていたそうで、14日に電話で話をしたのが最後となったとのこと。人生は別れの連続とはいうものの、だからといって別れに慣れはありません。
今日の画像は、私のCDラックの片隅にひっそりと眠るレコードです。若き日のアビー・サイモン。このレコードは、ベルギーのある音楽院の図書館が、持ってけドロボー・ワゴンサービスをしていた時にゲットした1枚です。残念ながら自宅にレコードプレーヤーを持っていないので、今あらためて聴くことができませんけれど、またどっかでいつか聴くチャンスもあるやろ。ブラームスの間奏曲とバラード。
さて、そろそろ来年の話をしなければならない時期になりました。私が武蔵野市民文化会館を離れたのが今年の3月末。そこから来年のことを動き始めたので、将来の計画は大幅に遅れまくっていましたが、とりあえずMCS招聘予定アーティストはこんな感じになっています。
3月 フィリップ・コパチェフスキー(ピアノ)
4月 ダビッド・アストルガ(テノール)
5月 アレクセイ・ズーエフ(ピアノ)
5月 ロマン・キム(ヴァイオリン)
6月 セルゲイ・ソボレフ(ピアノ)
8月 パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
9月 マルツィン・ディラ(ギター)
10月 ティモシー・リダウト(ヴィオラ)
10月 エフゲニー・スタロドゥブツェフ(ピアノ)
11月 アレクセイ・リュビモフ(ピアノ)
12月 マリオン・ウィルマン(イギリスのクリスマスコンサート)
え?知らない人ばっかりだ?そうですか。ではそれぞれ一言ずつ解説して行きましょう。
フィリップ・コパチェフスキー(ピアノ)
今年のチャイコフスキー国際で客席を沸かせた才気煥発ワンダーボーイ。オールショパンで、名曲をがっつり含むプログラムは、単に名曲を並べたくて並べたのではなく、最高のプログラミングを考えた結果こうなった(本人談)ので、初心者からマニアまでを唸らせる。ショパン国際コンクールに参加するのか?しないのか?もし参加するということなら「頑張れコパチェフスキー」「それいけコパチェフスキー!」ドライランコンサートとなるでしょう。手に汗握ること必至!チケットは既に発売中です。詳細とご予約はこちらからどうぞ。
ダビッド・アストルガ(テノール)
今年6月マリア・バーヨとともに来日した名ピアニスト、フリオ・アレクシス・ムニョス(スペインの歌の世界では知らぬものはいない名手。テレサ・ベルガンサのピアニストとしても長く活躍)が自信を持って推薦する若きライジングスター。テノールの限界に挑む奇跡の【“ハイC” 9連発!】。超絶高音でノックアウト!ムニョス氏いわく「テノールはスターになった瞬間にギャラが超高額になる。その前に捕まえておくべき歌手だ。」
1/18(土)チケット発売!詳細後日!
アレクセイ・ズーエフ(ピアノ)
巨匠リュビモフが強力にプッシュする若き大熊ピアニスト!大きな恵まれた軀を最大限に活かす、衝撃的なプログラム。そんじょそこらのもやしっ子や草食系では絶対にできぬ「ストラヴィンスキーの三大バレエを一挙に、ピアノ一台で演奏する」というプロジェクト。ホールが壊れるか、ピアノが壊れるか、あなたが崩壊するか!!ハラハラドキドキの超ヘビー級プロジェクト。重いパンチがずっしりと腹に応えるいきなりステーキ&最後までステーキ!!
1/18(土)チケット発売!詳細後日!
ロマン・キム(ヴァイオリン)
ギトリスが「人生で出会ったもっともすごい演奏」と激賞したザッツ超絶技巧派ヴァイオリニスト。ただ単に指が回るだけではなく、音楽の本質を鷲掴みにして聴衆の目の前に突きつけてみせる!だいたい「G線上のアリア」をヴァイオリン一挺で、とか「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」をヴァイオリン一挺で、とかどこの誰が考える?(そしてその演奏がむちゃくちゃいけている)
1/18(土)チケット発売!詳細後日!
おっと、そろそろ時間がなくなったぜ。この続きはまたあした。
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