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指揮者のお仕事とは?

クイズ:この指揮者は誰でしょう。こたえ=たぶんメンゲルベルク。

指揮者のお仕事ってなんなの?そういう質問は昔からよくありますよね。最近読んだサイモン・ラトルの答え。「サッカーの監督のようなものだ。」これは大変説得力があって好きでした。ええな、この答え。自分も使わせてもらお。

ちなみに↓このインタビューで答えてんのな。

https://www.classicfm.com/artists/sir-simon-rattle/what-do-conductors-actually-do/

サッカーの監督ってなにやってんの?自分はゲームに加わらないのになんか偉そうにずっと端っこから叫んでる。って言う人はあまりいないでしょう。そもそも監督が優れていなければ、チームはバラバラ、どんなにスターが揃っていても、強いチームにはならない。監督の良し悪しで(それと相性もあるよね)、チームは強くなったり弱くなったりするわけだ。すごい監督でも、チームに飽きられたらうまくいかなくなる。だから監督は何十年もそのチームを率いることはなかなかない。

指揮者もサッカーの監督に近い(なんとなればあらゆるスポーツの監督、でもいいかな)と言われればなんとなく皆様も腑に落ちるというものではないですか!落ちませんかそうですか、さようなら。

サッカーの監督が長く一つのチームにとどまらないのと同様、指揮者もあんまり長い間同じオーケストラにはいない方がいいですよね。カラヤンだってベルリン・フィルからそっぽを向かれたし、サイモン・ラトルだって、結構な割合でベルリン・フィルのメンバーからボコボコに言われていると聞いております。でも時間を空けて再び客演したら、ああやっぱりラトルはええなあ、とメンバーが言ったりする、という七不思議!!なんてこったっ!!

オーケストラはかくも難しき面々でございます。なお指揮者についてもっと知りたい方は例えば岩城宏之の著作をガンガンお読みになることをおすすめ。文庫だから安いし、図書館とかにもけっこうあるんと違いますか)。

ラトルはサッカーの監督よりも指揮者のほうが腕を動かす、とも言っていて、まあそうかもしれませんね。先日チョン・ミョンフンが指揮しているお姿を久しぶりにオペラシティで拝見いたしましたが、あそこまで省エネっての?リラックスしたように見える動きでオーケストラをドライブするのはさすがだぜえ?

ところで世界各国でロボット指揮者の研究が盛んなようです。イタリアでもロボット、日本でもロボット。そういえばモーツァルト・イン・ジャングルだっけ?あれでもロボット指揮者が出てきたな。しかも舞台は日本だった。

どうして人は指揮者をロボットにしたいと思うのか。何が人を駆り立てるのか。普通に考えて指揮者というのをロボット化は出来ないと思うんですよね。お客様の前でブンブン手を振り回せばいいと言うものではなくて、その前にリハーサルっつうのがありまして、そこで口八丁手八丁で大人数の海千山千のプロの演奏家を納得させて引っ張っていかないといけないんですよ。コンサートの時には指揮者の仕事はだいたい終わっているのだ。

ロボット指揮者と人間の演奏家の間には越えられない壁があります。その壁が壊れるときは人類がロボットに支配されるときであろうと思います。・・・・なんつって!!!カモン!!ビッグブラザー!!(なんか違うか)