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譜めくりという恐怖のお仕事が速やかになくなることを祈ります

人間だもの、失敗することだってあるよね、みつを。完璧にできたらそれこそすごいわって思いますけれど、完璧さが求められることってあります。指差し、ヨシッ!!

演奏もそうですけれど、演奏者に影のように付きそう、楽譜めくりの業務すなわち譜めくり、それもまた完璧を求められる。恐ろしいことだと思いますね。だいたい譜めくりに座っているのは若い男女、音楽大学の学生あるいは卒業して間もない人たち。もしくは、その現場にたまたま居合わせた楽譜が読める人。それは・・・・・わたし・・・。

そんなこんなで私も何度も座ったことがありますけれど、あれは本当に嫌ですね。神経がやられます。ぐったりします。譜めくりお願いしたいってピアニストが言っているんですけれど・・・・。ええええ!!まじいいい???  

しかし我々は日本人ですから、めちゃ完璧に遂行しようと努力します。几帳面で清潔好き、それが日本人(ステレオタイプなイメージ)。神経を張り巡らし、落ちてはなるものか(※落ちる=どこを演奏しているかわからなくなる瞬間のこと落ちると言います)と、歯を食いしばり、目を見開き、手には汗を握りしめて、ひたすらに、めくり続けるのだ!!

そして・・・失敗したときのダメージは計り知れない。演奏家からの信頼も失墜し、聴衆は息を飲み(寝ている人は別)、自分を責めることとなるのだ。それでは覚悟ができたところで、下の映像を見てほしい。あっ!!

・・・・アッ!!と手を口にやるという動作は世界共通ですかね。うっそお!!!!まだだったの!!!まだでしたのっ!!!!本人さぞかし心臓が止まったかと思ったことでしょう。恐ろしいことだ。恐ろしいことだ。恐ろしいことだ。どうしてベレちゃん、まだだって言ってくれなかったの!!!

かくしてこの譜めくり人には、このピアニストもしくはこの主催者からは次回以降のお仕事は回ってこないであろう。なんということでしょう。恐ろしいことです。

なお告白いたしますと、私も似たような体験があります。譜めくりしていて、現代音楽でした。ソリストはエヴェリン・グレニーでした。ピアニストは小川さんという著名ピアニストのパートナーの方でした(すいませんお名前を失念)。

2020/3/11 13:45追記 ととろお(のべれ助ってん)@novelletten様に教えていただきました。感謝いたします。えーっとなんかよくある名前だったけど、なんとかスミスじゃなかったっけな・・・・とぼんやり思ってググらず流してしまっておりした。

同じ音形がずーっと続く箇所での出来事でした。その途中で私は落ちてしまったのであります!!ガビーン!!うひょーやばいやばい、って思って腋にいやな汗をじっとりかきながら、しゃーない、そろそろめくるか、って適当なところでめくろうとして、ピアニストに「まだここ」って楽譜を指さされたのであります。ああ、ヒヤリハットだね。よかったね(よくない。)

早く電子楽譜が世に行き渡り、譜めくりという恐怖の職業がなくなることを強く望む次第です。