マイケル・ジャクソン「ビリー・ジーン」はみなさんご存知ですか。え、知らない。まさかご冗談を!!ムーンウォークがはじめて披露されたやつね。ムーンウォークは知っているでしょう?えっ知らない!!まさか!!その超有名なモータウンライブが口パクだったと知ったときはびっくりしました。これね↓
これ、本人も認めてますが、口パクなんだぜ?
また私がまだ子供だったころ、一生懸命アカデミー賞の授賞式とかBSで見てましたけど、ミリ・ヴァニリという人がいたことを思い出します。この人は口パクで消えていきました。というかこの人の場合は他人が歌っていたからね。
口パクって悪いことだと思われていますが、しかし世の中では普通にあることなんだそうですってね。クラシック音楽の世界では、オバマ大統領の就任記念の時にパールマンとかヨーヨー・マとかが演奏をしましたがスピーカーから流れたのは口パクならぬ、手パク音源だったそうで、それにもまた私は驚いたのでした。これね↓これも本人たちが認めています。
まあ大きな場だし、気温は低いし、失敗は許されないし、ということでそういうことになったらしいですが、そういうもんなんだな、とちょっとモヤりました。モヤモヤ。
さてロシアの歌劇場で、あるポップス歌手がピットに落下するという事件があったそうです。舞台の照明っていうのはギラギラ輝いているし、ピットは暗いし、本人もテンションあがって興奮しているし、見えなかったということでしょう。悲劇だ。落下。こっから先は行くな危険っていうテープとかが床に貼ってあったりかもしれないんですけど、ともかく気が付かずに落ちちゃった。映像見ると客席の方を向いて手を広げながら歩いているから、下が見えなかったのでしょう。いてててて。けっこう大きな音がしています。これね↓
なお客さんたちはショーの演出だと思ったそうです。
10フィートとありますからだいたい3メートルぐらい。ピットの中っていうのは狭くて、人がギュウギュウなので、落ちてきたところの真下に人がいてもまったくおかしくないのですが、幸いなことにいなかったのでしょう。結果としてこの歌手は足を骨折したしあちこち打撲をしたそうですが助かりました。よかった。
ピットに落ちておなくなりになった方もおられますし、本当かどうだか、何年か前のジャパン放送協会の年末歌合戦でも、これはピットではないかもしれませんが、転換中に落下したスタッフが何人かいて、血まみれで救急車で運ばれた、という話を聞いたことがあります。ピットは怖いのだ。ああこわ。
それで、彼女が落下した直後から歌い始めたというので、口パク疑惑が持ち上がったようでございます。まあ落ちてすぐはパニックになるかもしれないし、けっこう落ちてすぐに歌い始めていますから、口パク疑惑、出るかもしれませんね。
歌手は「腹ばいだったし、声がうまくでていないでしょう!」と反論しています。
口パクでなかったとすれば、歌手のプロ精神に乾杯!!ですし、口パクだったとしても、それでも後で再び出てきて椅子に座って歌ってみせた、という点は評価したい。あとでピットが上がって、彼女が歌っている様子が見られたそうだからね。なお演奏が終わるとすぐに救急車で運ばれ、緊急手術が行われたそうです。
やっぱりプロだね。プロは強い。ステージでは痛みよりもプロ意識が勝つのだ!!
・・・あとその昔、ピアニストの藤井一興氏から聞いた言葉「花粉症なんですけどステージにあがるとピタッとくしゃみも鼻水も止まりますよ。不思議ですよねえ」。プロ意識は花粉よりも強いのだ。