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ちらしの作法

通勤中にぼんやりとスマホを眺めていましたら前職の記事が紹介されているのを発見しました。音楽の友のウェブサイトに掲載されていたものです。この画像のようなちらしが紹介されています。

なにこのちらし、知らない、という方も多くおられると思います。これは武蔵野市の武蔵野文化事業団というところのちらしです。独特ですよね。

今年のはじめまで私はこの写真にあるようなちらしを量産していました。過激な文字がぎっしり詰まった、特殊なちらしです。デザインという言葉とは完全に無縁。

だいたい2周間に一回、DMを友の会会員に送っていました。私も月に10種類~14種類ぐらいのちらしを作っていました。というわけで音楽の友の記事は以下から↓

ワードで作ったかのような、と上のツイッターには書かれていますが、はい、ワードで作っていました。私はフォトショップは少し扱えるけど、はずかしながらイラレはだめです。その代わり?ワードでA4の紙にギチギチに文字を並べることのテクニックは誰にも負けない自負があります。タハハッ。

また上の記事の中で「ひとつのコンサートに別パターンのチラシを作ることも」と書かれていますが、売れないときは本当に頭を悩ませながら5種類、6種類と、違うものを作り続けました。これがけっこうつらい。もはやもう書くこと何もないなー、と思ったとしても、新しい何かを書かなければいけない。でもいざとなれば何かが浮かんでくるものなんですよ。全身をうおおおおおおおおおと燃焼させながら考えれば、突如として「これだ!」というものが思い浮かぶものです(とは言え、すごいものがいつもいつも思い浮かぶわけではない)。

ところでこのちらしは私一人で作っていたのではなく、4人で分担して作っていましたので、これからも武蔵野文化事業団から面白いちらしが登場することと思います。ちらしウォッチャーなあなたは今後もご注目下さい。

賛否両論だったこのちらし

「すごい」「笑った」などと言っていただけたのは嬉しい事でしたが、それとは逆に、なんじゃこのチラシとか、汚い、とか、おたくのはチラシじゃなくてビラだから(うちのホールでの公演でチラシの折込はお断り。ホールの品格に関わる)、と言われたこともあります。そうですよね。ありとあらゆるデザインを否定して、「チケットを売る」ということに集中していました。(得意の「料金比較」と言う、きわどいが効果抜群のテクニックもありましたが、私個人はそれは封印していました。)

ちなみにこのちらしは私が考えたものではなく、長く武蔵の文化事業団を率いたカリスマディレクターのK氏が発案したもの。もう20年ぐらい続いてきたちらしです。独特ですよね。MSCでは同じようなチラシはさすがに作りません(作れません)が、このちらしの精神は引き継いで行きたいと思っています。

「みんな大好き、ハズキルーペ」。そんな心構えでこれからも頑張っていきたいと思っています。MCSのコンサートにも、ちらしにも、ご期待&ご注目ください。

↓これ面白かったですよ。ちらしとか広報に関わる方は読んでみて損はないと思います。

なぜ『ハズキルーペ』のCMは視聴者にインパクトを与えたのかORICON NEWS-2019/04/05
https://www.oricon.co.jp/special/52779/