昨日当ウェブサイトにも掲載いたしましたが、今月予定しておりましたソフィア・ブルゴス(ソプラノ)の来日ツアーは中止となりました。延期の方向で調整中です。
とは言え、今後の状況が全く読めませんし、延期がいつとなるのかは全くの未定です。ここで言う「状況」というのは、まず感染の状況、そして劇場の閉鎖の可能性、入場制限の可能性などの状況、それから海外アーティストの来日可否に関する状況、そして、お客様の購買意欲という経済的な状況。これらが全く読めないということです。
昨年の秋に「14日待機すれば全世界から来日ができる」という状況となった際、ブルゴス本人から待機をしてでも来日したい、という申し出があり、それではということで待機場所の確保や資金面どうするという相談を各方面とさせていただきました。なんとかなるかもしれない、ということでツアーを実施する方向で動きました。(言わずもがなのことを書きますが、14日間待機して来日している or 来日したアーティストたちは14日分余計に泊まらなければなりません。部屋を物理的に確保する必要に加えて、14泊分のお金が追加でかかります=経済的にしんどいことになります)
その時書いたのが以下ブログ:
しかしながら年末にかけ感染症の再拡大に歯止めがかからず、とうとう海外アーティストの来日についても、ビザを持っていても1月4日以降は不可となることが発表されました。当初の予定ですともう少し後の来日を予定していたのですが、1月3日に前倒しで来日できますかと尋ねた所、厳しいがスケジュールを調整してみる、という返事があり、またしてもお金の計算をやり直し。領事館にも国際電話をじゃんじゃんかけて相談しましたが、最終的に「ビザは無効」という返事が領事館からあり、断念することにいたしました。(より正確には、ビザはすでにおりていてパスポートに貼られていたが、本人にまだパスポートが返却されていない状況だったため、無効の判断となった)
残念です。
ただ、いまの世の中の状況を見ますと、仮に来日ができたとしてツアーを強行してよかっただろうか(いろいろな意味で)、あるいは、ツアーの後につつがなく帰国ができたのだろうか?といった思いもあり、複雑な心境です。
このたび発出されるという緊急事態宣言に関して劇場はどうだとかコンサートホールはどうなの、とかいろいろと憶測が飛んでいます。「劇場は閉鎖しない」という報道があったかと思えば「できるだけ無観客や延期での開催を要請」という報道もあり、わからない。たぶん徐々に明らかになっていくのでしょうが、仮に劇場は閉鎖しない、客席の制限も特になしということになったとしても、主催者にとってもっとも頭の痛いのは「この宣言によってお客様の足が遠のくのでは」という悩みでしょう。