デスマスクと言うとちょっと生々しい感じもするので、苦手かもという方に配慮して、上の画像はヘンデルの生気が満ち溢れ、バチンとはじけそうな肖像画にしてあります。ご安心ください(何のことやら)。
日曜の朝ですごきげんよう。
まあ、デスマスクというのは不思議なものだとかねがね思っていて、写真もなかった時代に石膏などで死者の顔をかたどって世に遺すという行為はいったい誰がどういう考えで始めたものなんかなー、と思いますけれど、実際に写真でみたり実物を目にすると、なんかこう、インスピレーションがもやもや~っと湧くようでもあります。覗き見、みたいな感覚がないわけではないけれですけれど、ああこれがあの作品を書いた人物の最後の姿なのか、と、なかなかに感慨深い。
香港発のウェブサイト、インターリュードというのがありまして、そこが作曲家のデスマスクをいくつか過去記事で載せていたのでご紹介をいたします。これ↓
https://interlude.hk/life-in-death-anecdotes/
ベートーヴェンにはライフマスク(生きてるときに作ったもの)とデスマスクの両方があって、比較をするとその差に愕然としたりもする。やせ細ったデスマスクは見るも無残というような感じ。
上のURLに飛んで写真で見ることが出来るのは:
ベートーヴェン(ライフマスクとデスマスク)
ハイドン
メンデルスゾーン
リスト
ショパン
ワーグナー
マーラー
マリア・マリブラン(夭折したフランスの伝説的歌手)
でありますが、眺めて行きますといろいろな思いが去来いたしますね。ワーグナーは笑ってるみたいに見えるし、リストは老いているし、ハイドンはここの誰よりも長生きしているけれどなかなか若々しく見えるし、マーラーはメガネをかけていないからか、なんか印象がぜんぜんちがうというか、これが神様みたいに強烈に怖い男だったのか、むしろ男前っぽく見えないか、とか思います。
皆様も自由に眺めて感慨に浸ってください。とここまで書いたところで、とぅぎゃったーにもまとめがあることを知りました。こっちもどうぞ。
https://togetter.com/li/1071969
ちなみにデスマスクは現代の日本でも作成が可能。まず文春のこの記事を読んで、
https://bunshun.jp/articles/-/41777
そしたらこのウェブサイトに行ってみられることをオススメ。デスマスクは石膏なら12万円、ブロンズなら26万円ででできる、ライフマスクは石膏9万、ブロンズ23万だそうです。