イヴリ・ギトリスが「自分が生まれてからこのかた聴いた一番ものすごい演奏だ」と絶賛。ヴァイオリンの技術的な限界を押し広げることに成功している若き天才だ。

パガニーニのように、バッハの「G線上のアリア」の全パートをヴァイオリン一挺で演奏してみせたYouTube映像は世界中で視聴され、ロマン・キムの名前を一気に有名にした。爆発的エネルギー、信じられないテクニック、音の美しさを批評家たちが絶賛。湧き出る創造力を駆使し、新たなテクニックの開発にも心血を注ぐ。新しい弦も製作するほどである。

作曲家としては学術的なことや伝統にとらわれることなく、湧き出るロマンチックな情念、技術的な困難に立ち向かい、ヴァイオリンでは不可能だと思われていたことも実現している。主な作品としては椿姫の「乾杯の歌」、モーツァルト「怒りの日」のソロヴァイオリン編曲、自身が作曲したヴァイオリン協奏曲(2017)などがある。またヴァイオリン独奏のためのモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、ディープ・パープルの「ハイウェイ・スター」はセンセーションを巻き起こし、ファンやマニアの間で大きな話題となった。彼が編曲したバッハの「G線上のアリア」はベーレンライターより2015年に出版されたが、数ヶ月の長期にわたり品薄の状態が続いたほどの人気となった。

韓国、タタール、ベラルーシの血を引く家系出身。カザフスタン生まれ。5歳のときにヴァイオリンを始めた。8歳でモスクワ中央音楽院でガリーナ・トゥルチャニノヴァのクラスに入学した。2004年にムスティスラフ・ロストロポーヴィチ財団より助成を受ける。2008年からはケルンでヴィクトル・トレチャコフに師事。2012年にヴァルセシア・ムジカ国際コンクールに入賞。イタリア、ドイツ、フランス、ハンガリー、ロシア、アメリカ、中国、韓国、ルーマニア、スイス、台湾で演奏してきた。ハンブルク・ライスハレ、デュッセルドルフ・トーンハレ、ケルン・フィルハーモニー、ブカレストのアテネ音楽堂、ベルリン・フィルハーモニー、ミュンヘン・ヘラクレスザール、北京音楽庁、バーリ・ペトルツェッリ劇場、ソウル・アーツセンター、ブダペスト・フランツ・リスト音楽院、台北国家音楽庁などで演奏。北ドイツ放送響(アジス・ショハキモフ指揮)、スウォン・フィル、デュッセルドルフ響(アレクサンダー・ブロッホ指揮)などと共演している。現在ケルンに拠点を置いており、地元の音楽院で作曲の勉強をしている。自分でデザインしたヴァイオリンを演奏している。この楽器はケルンの有名なヴァイオリン製作者、アレクサンダー・ハジンのワークショップで2015年に作られたもので、「スペリオール」という名前である。

次回来日:2021年2月
お問合せ、出演依頼は山根悟郎 yamane@mcsya.org まで。 


Roman Kim, violin

Born in Kazakhstan into a family of Korean-Tatar-Belarussian descent, Kim started to play the violin as a five-year-old. With eight years he entered the class of the famous Prof. Galina Turchaninova at the Moscow Central Music School. In 2004, he received a scholarship from the “Mstislav Rostropovich Foundation”. In 2008, he started his studies in Cologne with Prof. Viktor Tretyakov. In 2012, he won the International Violin Competition “Valsesia Musica”. Kim played concerts in Italy, Germany, France, Hungary, Russia, USA, China, South Korea, Romania, Switzerland, and Taiwan. Among others, he appeared in auditoriums such as the Laeiszhalle Hamburg, the Tonhalle Düsseldorf, the Cologne Philharmonic, the Romanian Athenaeum, the Berlin Philharmonic, the Munich Herkulessaal, the Beijing Concert Hall, the Bari Teatro Petruzzelli, the Seoul Arts Centre, the Franz List Music Academy Budapest and the Taipei National Concert Hall. He played with orchestras like the NDR Symphony Orchestra (under Aziz Shokhakimov), the Staatskapelle Halle (under Josep Caballé Domenech), the Aachen Symphony Orchestra (under Dirk Kaftan), the Orchestra del Teatro Petruzzelli (under Alpesh Chauhan), the Suwon Philharmonic Orchestra (under Daejin Kim) and the Düsseldorfer Symphoniker (under Alexandre Bloch).

Roman Kim currently lives in Cologne and studies composition at the local conservatory. He plays the violin he designed himself. The instrument was created in the workshop of master violin maker Alexander Hazin (Cologne) under the name “Superior” in 2015.

Representation: Japan
Inquiries please contact Goro Yamane
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