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業界人インタビュー#2 音楽事務所プロアルテムジケ 取締役 今西慎吾氏【後半】

この投稿は音楽事務所「プロアルテムジケ」取締役 今西慎吾氏インタビューの後半です。前半はこちらからお読みください予告編はこちらからお読みください

Zoomの音のクオリティが改善されるとなお嬉しい

山根:たしかに音質は、「そこそこ」っていう感想でした。そもそもZoomというのは会議を目的にしているのであって、音楽のオンライン・レッスンというのは想定外の使われ方なのかもしれません。音質としてはとりあえず話が聞き取れるレベルを維持する、それより回線の安定性とかそっちの方を重視しているのは間違いないと思います。コロナが始まってから利用者数が爆発的に増加したみたいなので、ますますそっちの方に気が取られているでしょうね。そしてそれはしょうがないことだと思います。

今西:音が改善されるか、あるいは音楽用のZoomみたいなアプリがあればいいんですけれどね。需要はそこまでないでしょうからなかなか・・・。

山根:聴講の人たちの名前が表示されてしまうという点はちょっとだけ気になったかも知れません。今回「あらかじめ音声と映像はオフにして」と案内が来ていましたが、聴講生の名前もバッチリ表示されてしまっていました。匿名の方が嬉しい、という方もおられるかもしれませんので、Zoomを引き続き使うのであればハンドルネームでの参加を認めるなどの対応が必要になってくるかも知れませんね。

サイン会で写真を代わりに撮るというのも重要な仕事の一つだ。脚が開きすぎに見えるのはブレ防止、安定性を求めた結果である。

今西:ご指摘のとおりですね、次回以降考慮したいと思います。

今回講師であるエイスティン・ボーツヴィック氏がオンラインでどんなレッスンをしてくださるかと思っていましたが、様々な質問に対する答えをあらかじめボーツヴィック氏が用意してくださっていたように感じました。

これまでのいわゆる「マンツーマンのレッスン」とは違って遠く離れていますのでニュアンスを伝えるのが困難ですよね。そこで例えば、絵だったり楽譜や教則本のようなものを画面に映し出して説明することで、受講生にも聴講生にも、より説明を少なく効率的に、理解しやすい話しをしてくださっていたと思います。

つまり、受講生はもとより、講師サイドの準備、慣れ、も重要なポイントかもしれないです。

山根:効率一辺倒に傾くと、いわゆる芸術の本分からは外れていくのかも知れませんが、それでも効率を求めるのは大変重要なことだと思います。

関係ないですけど、私は今までずっとチューバだと思っていたんですが、今回テューバ、と書かれていました。プロアルテは金管のスペシャリスト集団なわけですが、やはりテューバですか?

今西:テューバです。

山根:そうですか。なんかそうやってはっきり断言出来る人って、かっこいい(ポッ)

今西:強引なの嫌いじゃないでしょ。でもキモいからそういうのやめてくれる?殴ろうか?

山根:一つお願いいたします。

今西:パッカーン(殴った音)

これからも続けていきたい

今西:今後も引き続き実施して行きたいと思っていますが、やはり弊社で開催するものは山根さんも仰る通り、管楽器が多くなると思います。

どの楽器でもそうかも知れませんが、ある一定の演奏能力を持っている方の問題点を改善するのは、基本的な姿勢だったり呼吸だったりというところが大きいと感じました。

Zoomのソフトを基本的に使用しつつも、音質改善のために別のソフトを中継させる、また、聴講頂く方には更にまた別のシステムを使用して聴講を簡便にすることもできればいいな、と視野に入れています。

山根:ぜいぜい、いやー。遠くまで飛ばされちゃって・・・。駅の看板見たら「小淵沢」って書いてあったよ、帰ってくるまでに時間がかかったぜブツブツ。しかしそんなことってできるんでしょうか。

今西:さあ。ここで言ってみたらこれを読んだ誰かすごい人が作ってくれるんちゃう?

山根:ノリが軽いっすね。そもそもこのインタビュー読んでる人って微々たる数で、世界70億ぐらいのうちの本当に0.1%以下ですからね。もしかするとそれ以下だからね。

今西:比較の対象が悪すぎて全然イメージできませんけど。

あとは、受講生の方のマイクだったり、映像だったりある一定の配信が出来るような決まり事を作らないといけないかと思いました。

山根:なるほど。若い子はスマホしか持っていなかったりもするので、スマホのマイクだとさらに限界がありますでしょうね。理想と現実のバランスをとりつつ、でも高いクオリティはひたすら目指さないといけない。受講生の方はどのような反応でしたか。

一体プロアルテにはどれだけ果物があるのだろうか。

今西:とても喜んでいましたね。緊張したけれど素晴らしいレッスンを受けられて嬉しい、そんな感じでした。

山根:自宅にいながら、著名な、神様みたいな存在にレッスンをしていただけたわけですもんね。あこがれの存在とオンライン上ででも触れ合えた、言葉をかけてもらった、というのはすごい刺激ですよ。

「ほぼオンラインレッスンで育ったスーパースター」なんていう子も将来生まれるかもしれない。冗談半分に言ってますけどもしかすると本当にあるかもしれません。

プロアルテは今後どうして行こうと考えているか

今西:次回も管楽器のレッスンを計画中です!講師が誰かは今の所秘密です。

ソーシャルディスタンスを厳守してコンサートを主催するのは、収益が減少するので難しいと思っています。オンラインでコンサートを配信して、できれば全世界で見ていただけるようにしたいなと考えています。

コロナウイルスの自粛がなければ実現しなかったことをこの数ヶ月で形にしていきたいと思っています。動画配信、音源配信、今回のオンライン・レッスン、そして時代を見据えてチケットレスのシステム構築など構想は尽きません。

山根:ぜひいろいろと発案し実行してください。我々も負けないようにしないとな。

今西:またプロアルテムジケではクーポンチケットというものも販売を開始しましたので、是非ご覧いただき、ご賛同いただけましたらご購入いただけますと幸いです。

実演での収入が途絶えた今、色々なことを考え、実行し、どう収入の道を作るかを常に考えています。今コロナウイルスで大変な事になっていますが、大きな出来事が起こるとこれまでの慣例や形態が変わりますよね。

コロナウイルスが収束した時に、日本の、世界の市場がどう変化しているかを見極めたいですよね。他所様のブログで宣伝してすみません。

山根:いや、宣伝はじゃんじゃんしてください。しかし本当にこれからが大変です。コンサート活動が戻ってくるのはいったいいつになるのか。大変ですがこれからも知恵を出し合って頑張っていきましょう。この度はありがとうございました。

最後に聞いておきたいこと

最後に一つだけ個人的にお聞きしたいんですけど・・・・営業の成功の秘訣はなんですか?

今西:そうっすね、やっぱり毎朝のセサミンじゃないですかね?あとは肝油。

山根:それは健康の秘訣ですかね。はぐらかさないでください。

今西:え?健康じゃなくて営業の・・・?なんでしょうね、まあ基本は足で稼ぐこと・・・ですけど今はそうはいかないですしね。それにそんな簡単には秘密は教えられんわ。

山根:今度池袋で串焼き20本おごるんで教えて下さい。

今西:もつ煮もつけてくれたら。

山根:有難うございます。揚げ出し豆腐と枝豆も付けますんで。それではこれからもまたお互いに頑張っていきましょう。

今西:そうですね。今回は日本屈指のマネージャー山根さんにインタビューしていただき感謝しています。次回はもっと真面目な話しにしてくださいね。

山根:「集まれ!マネージャー失敗談大全集!」とかどうですか?受けると思うけど。

今西:パッカーン!!

・・・・じゃ一つだけ、失敗談ではないかもしれませんけど。ウィーンフィルのアンサンブルでツアーをしていたんですよ。公演が終わっていつものようにサイン会があり、いつものように長蛇の列だったんですね。その途中のことなんですが、いきなりサイン用のペン(マッキー)がなぜか暴発して出演者のジーパンが真っ黒なインキでまみれた事があってね・・・。あれは今でも原因不明だし、恐ろしかったです。あの顔、怖かったなー・・・・・ってあれ?どこ行ったんだろ?

山根:ピューン、ハッ。ここはどこだ、なになに?「三朝温泉」って書いてあるなどこだっけ・・・。

(了)

テューバのミュートと。今西氏お気に入りの1枚だ。

インタビューの前半はこちらからお読みください:

https://mcsya.org/interview-with-shingo-imanishi-pro-arte-misicae-1/