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ニッパーの暴走、または殺気立つニッパー

ニッパーって知っていますか。知ってるわ工具やろ。ほら、パチっとな。

しかし音楽業界にとってニッパーの存在ほど大きなものもあるだろうか!……何を大げさな、と思われたかもしれないが、工具のニッパーじゃなくて、犬のニッパーな。

これ→

ヒズ・マスターズ・ヴォイス(HMV)というやつです。ニッパーと名付けられたワンちゃんに、亡くなった主人の声を聞かせたら首をかしげたっていうやつです。19世紀末の話。

詳しい解説はこことか読んで頂けたらホ―へーいいながら賢くなれると思います。噛みつき(nip)グセがあったから、ニッパーだそうです。ほえー知らんかった。今年も正月から雑学がついちゃって困るわあ。

で、このニッパーをもとにして作られた動画っていうのがあって、それをレブレヒト大先生がブログで紹介していて、なんやなんやと見に行って得た知識を今日は開陳しています。

この動画は「Nipper Runs Amok!」(ニッパーの暴走!)と名付けられていて、700枚もの写真を並べて円筒に貼り付けそれをゆっくりと回すことで動画っぽく見える「ミュートスコープ」と呼ばれたマシーンのために作られたもの。いわゆるパラパラアニメの一種ですな。逆回転は出来ないらしい。

お犬様もオリジナルのニッパー様ではなく、別の犬(そもそも絵はニッパーの死後に書かれたようですwikiによると)。撮影されたのは1900年、ドイツのグラモフォン社だとか。動画に関する詳細はこのページにあるよとコメント欄で教えてくれている優しい方がおられたので以下URL見てきて。写真いっぱいの解説があるから。

https://www.emiarchivetrust.org/secrets-of-the-emi-archive-1/

犬に何か音楽?を聞かせた動画を撮影しようとした結果、にわかニッパーが出来てしまった(怒ったお犬様に噛みつかれてぶっこわれた)。

Nipper Runs Amok! from EMI Archive Trust on Vimeo.

人間さん2人ともめっちゃ笑顔や。こういう洒落た遊びごころとか、明るい笑顔を今年も持って行きたいものだ。オミクロンに負けるな。今日からお仕事という方もおられるでしょう。今年も皆様一年がんばってまいりましょう。あけましておめでとう。

スマイル。