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アーティストと喫煙の話

喫煙率が下がっている世の中です。昨日も受動喫煙のポイントがまた下がったというニュースを読みました。飲食店、特に居酒屋やカフェなどはまだタバコオッケーなお店もありますが、段々とその数は減ってきているように思います。

個人的にはタバコを習慣的に吸ったことはないし、今後も吸う事はないだろうと思っていますが、昔は世の中的にタバコを吸うことって、けっこう普通のことでしたよね。

学校の職員室も喫煙可能だったように思いますし、家族で行くような飲食店にも灰皿があったし、分煙のお店、とか言っても実はただ喫煙ゾーンと禁煙ゾーンが分けられていただけで「匂いはがっちり満ちているぜ」っていうお店も多かったです。私の通った桐朋学園の学生ホールっていうところもめっさ煙たかったよ。新幹線も、喫煙の車両がありました。その隣の車両にも匂いは届いていました。喫煙車って白く煙っていましたもんね、車両全体が。

でもどんどん世の中の喫煙率が下がっていき、吸える場も減ってきた。ちいさな子供を持つ身として、ありがたいことだと個人的には思っています。

ところでアーティストの喫煙率なのですが、調べたわけではありませんがなかなか低くはないなと思います。いろんなアーティストとお仕事をしてきましたが、アーティストの喫煙率、低くなってきているようにも思いますが、それでも一般よりは高いのではと思います。楽屋には灰皿というのも減ってきましたが、灰皿はどこだろうか、タバコはどこで吸える?そういう質問はけっこう受けます。

息を使う楽器、例えば木管や金管楽器とかはいないだろうと思いますか、チッチッチッ。関係ないね。いやでもさすがに歌手はいないだろう、と思いますか。チッチッチッ。いるんだなこれが。

日本でも知られている、すごくピュアな声を出す英国人テノール歌手がヘビースモーカーだと知ったときは泡吹いて倒れるかと思ったもんね。喉大丈夫ですかね。さすがに、これについては仲間のミュージシャンも、そうなんだよあいつすげえんだよ、と呆れるやら感心するやらでした。

今後引き続きアーティストの喫煙率も下がっていくかもしれませんが、凄まじいストレスに晒されている職業であり、ストレス対策というか、落ち着かせるためのおまじないとしてタバコが有効だとおそらく信じられているであろう(?)こともあり、また芸術家ってアウトローじゃん的な思考もあり、世間の流れとは俺たちは違うんだぞと、そういう考えを持った人たちであるかもしれず、アーティストの喫煙率の下がり方は一般よりもゆるやかかもしれませんね。いや、これはあくまでも個人的な印象ですが。