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生後5日の赤ちゃんがいる生活

昔はこうだった、というのは野暮なのだと思っています。

週末に赤ちゃんがやってきました(土曜日に退院してきました)。小さいです。うん、めっちゃちっさい。こんなんだったでしょうか。

早くも大きな声でなくようになってきました。だっこしろだっこしろとワンワンせがまれて困っちゃう。それにしても恐ろしくいい匂いがします。小さなお顔に私の鼻をにゅっと近づけてクンカクンカしています。きもいおっさんです。

知っている人は少ないと思いますが我が家で3人目の子供です。3人。昔は子供の数が多いのが普通でしたが今は3人いるって少数派。私の両親の世代は4人5人が当たり前だったように思いますが、ともかくまあ時代が違ってきていますよね。マンションとか建売住宅の間取りとかをみていても、子供2人親2人、というスタイルが多いっていうかほとんど。今はまだいいけど、3人目の部屋どうするか考えなあきません。しかも3人めは女の子なんで。

音楽家って、旅する人たち。私達は旅する人たちをサポートする人たちでもあります。音楽家ももちろん子供を生みます。いままで自分が目撃した「一番若い赤ちゃん・パパママとツアー中」は生後4ヶ月のドイツっ子でした。ドイツ語で「接吻」という名前のカルテットがあるのですが、そのカルテットはなんでこんな名前なのかと言うと、ファーストヴァイオリンのお姉さんの名字がそうなのでした。不思議な名字ですね。名字、面白いですよね。あ、そういう話ではなかった。そこのメンバーの子供さんでした。

最近は政治の世界でも赤ちゃんを連れて議会に、とかいうパフォーマンスもありますけれど、音楽の世界では赤ちゃんを連れて舞台へ、というのはたぶん今後もほぼ無理でしょうね。赤ちゃんったら音がけっこう出ますからね。ただ最近は「子供が産まれたからしばらく演奏活動休むわ」っていう人も結構出てきていて、それはとてもいいことだと思います。

プロなんだったらすべてをなげうって、とか、プロなんだから公演をキャンセルするようなことは許せない!!とか言う人達もいますが(実際わたしは妊娠に伴う公演キャンセルがあったとき、上のような言葉で罵倒されたことが何度かあります)、いまはそういう時代じゃないんだよ。

楽しみにしていたコンサートが出産や育児に伴いキャンセル、ということになっても、うわー!そうか、コンサートキャンセルは残念だけど、よかったね!ってみんなが思ってくれる時代が早く来るといいなと思います。

昔はこうだった、というのは野暮なのだと思っています。

あ、あと、全然関係ないけど、我々としましては、演奏中はNGですけれどカーテンコール時のスマホでの写真とか動画撮影はオッケーなのでそこんところよろしく。演奏中はだめよ。今は昔とは違う。そして未来になれば今の常識もまた変わっていくのです。

うわ、今日はなんかいいこと書いたわ。ほら、書き終わったいいタイミングで泣き出したで。