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ご来場いただかず、、、誠にありがとうございました!

本来ですとコンサートの場合は「ご来場ありがとうございました!」でございますね。サービスの基本は、元気よくハキハキと、口角を上げて、ということになろうかと思うのですが、昨日に関して言えば、ご来場、、、されちゃったのですね申し訳ありません!!とまあ、こういうことになろうかと思っていたわけです。

中止、だったわけです。公演が、出演者の他界により中止となってしまったのです。

であるからには、会場にお越しいただいてはいけなかった。しかしながら、手元に返送されてきた返金用のチケットは、そろそろ終了どころか、なかなかまだたくさん残っていますので、私は大変憂慮しておりました。すなわち、連絡に気が付かず来ちゃう人がいっぱいいるんとちゃうか、という事でした。

具体的には我々が発信しましたのはトゥイッター、フェイスブック、公式サイト、それから新聞各社(これは公演中止というより訃報を知らせる情報として)、そして最後にはがき、でした。

電話をかけてかけてかけまくるというのも一つの手法ではございますが、電話はともかく時間がかかる。マンパワーがないとどうにもしようがない。なので、申し訳ないと思いつつ、はがき。

公演の一週間ぐらい前でしたか、チケットがまだ届かないみたいなんだけど、という電話を頂戴しました。いや、チケットどころか、公演中止ですわかくかくしかじか、ええっ?!おなくなりに!?・・・なんていう会話もあったたものですから、ほんとうに周知は徹底されているのか、ご来場者が鈴なりとなって、押すな押すなの大騒ぎになるのでは、、、、と、実は結構(めちゃめちゃ)心配していました。

私は17:30頃よりヤマハホールの7階におり、覚悟を決めて、机の前に座っていました。上の写真のとおりのセッティングで。シンとした7階。(誰も来てくれなかったから、本当に私はそこにいて待機していたのだぞという証拠でもあるわけだ。)そして、、、、、19:30、ヤマハ銀座の閉店時間だ。そう、来場者、ゼロ!!これは大勝利。よかった。不幸の中の大勝利だ。ミニガッツポーズ。

こういうこともあるよね。ヤマハのご担当者様と安堵の笑みを交わし、お世話になりましたと直角のお辞儀をして帰途についたのでした。

前職でも何度も公演のキャンセルを経験しておりますが、当日の来場者ゼロは数えるほどしかありません。そのゼロ査定が昨日来まして、ただただ、ありがとうございました。日本はまだ捨てたもんじゃない、そういう気持ちになりました。そこで今日のタイトルどおり→ご来場いただかず、ありがとうございました!!

さてそうこうしておりますと本日は23日でございますね。クリストフ・ルセ&酒井淳&マリオン・マルティノ、大阪公演でございます。今夜ご都合のつくかた、ネット上での激賞コメントもならんでおります、ぜひ足をお運びくださいますよう。

ウィーンの巨匠から、フランスの最先端バロックへ。また気持ちを切り替え、私は関西方面へと臨みたいと存じます。フレーフレー、わ、た、し!

お気をつけて自分。かしこ。