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待つという行為

待つ、という行為はお好きですか。私は、大が付くぐらいに嫌いです。待つのは大嫌い。無駄な時間が流れていく感じがしてなかなかに耐えられません。なので人を待たせるのも大嫌いです。いらちですね。すいません。

昨日は名古屋から大阪まで、ルセ氏酒井氏御一行様は移動をしました。グッドモーニングフロム曽根崎。(今日の写真は、小さくてすいません、昨日のフェニックスホールでのリハーサル中のものです。)

私はというと東京から、名古屋を経由して大阪へ行ったわけです。ふだん、移動する際、私はできるだけ待ち時間を少なくする移動方法を考えます。ヤフー乗換案内アプリなんかを猛烈に使っています。乗り換えの条件はもちろん「急いで」を選択して。

しかし、自分だけではないこういったツアーのときは別です。余裕を持って組み立てます。だって時間の流れが人とは違うために、平然と遅れて来る人もいますし、そうでなくとも様々な突発的事項によって遅れることはたくさんある。人数が多ければ多いほど、その可能性は高まる。

今回も名古屋駅の集合時刻は、電車の出発時刻から20分の余裕をもたせて集合時刻を設定し、私は名古屋駅にさらにその15分前に到着しました。したところ・・・・いたのだ。

いたのだ、などと言うとぞんざいですね。申し訳ありません。みなさま、既に全員お揃いで名古屋駅にご到着でした。私の胸は熱くなりました。素晴らしい・・・。

特にオーケストラとかで仕事をしたことの有る方ならおわかりだと思いますが、オーケストラって、全員揃ってないと演奏もリハーサルもできないじゃないですか。なので、みんな集合時刻にはかなり気を使うんですよね。一人遅刻しただけで100人を待たすこともある、と思うとブルブルっと震えませんか。カルロス・クライバーが約束の時間の30分前だかには必ずいた、という話はかなり好きです。

早めに来れば時間は余るけど、逆よりもずっといいよね。で、みなさん平然と、思い思いに、その時が来るのを待っている。昨日について言えば、平然と、プラットフォームでぼーっと電車を待っている。ああ、素晴らしい、こういうの素晴らしいですね。涙が出ました。

しかも今回のツアーでは事情により(事情によりというほどのことでもありませんが)ベビーちゃんが同行しているので、移動時間はますます余裕を持つべきなのであります。普通の大人ならスッ、とエスカレーターに乗るところ、ベビちゃんはエレベーターでなければならぬ。エレベーターって、普段は気にしていないかもしれませんが、探さないとない上、結構混雑していて2回ぐらい見送り、というケースも多々あり。なかなかに難しい。どんどん時間が経つのです。

そういうところにも配慮をして時間を微調整しながら、今回のツアーも進んでおります。今日はこれから鳥取県米子市へ。今夜がツアー最終日です。ルセ大先生は明日離日。その2日後からウィーン国立歌劇場でリハーサルだそうです。タラン・リリクを率いてのヘンデルの歌劇「アリオダンテ」4公演。これですな