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ヴァン・クライバーン国際2021の審査員が発表される

アメリカのピアノのコンクールと言えばなにか!そう、それはヴァン・クライバーン国際。ヴァン・クライバーンは第1回チャイコフスキー国際で優勝したアメリカの英雄ピアニスト(故人。1934-2013)。その彼が生前から、っていうかまだ28歳だった1962年から地元のテキサスのフォート・ワースで開催されてきた国際コンクール、それがヴァン・クライバーン国際。

28歳から国際コンクールをやってたってすさまじくないっすかいろんな意味で。実際にはその準備期間も長かっただろうから25、6から関わっていたってことですかね。チャイコフスキー国際で優勝したのが23歳のときだから、わりと結構すぐその後、やろうぜ!ってことになったんだと思うんですよね。自分なんかその頃なにやってたんだろう。比較すると気落ちしちゃうこともあるよね。いや、でもスターにはスターの悩みがあったんだろうね。伝記も呼んだけど。

このコンクールで一番有名になった人はラドゥ・ルプーですね。あと意外なところではルドルフ・ブッヒビンダー(1966年第2回の第5位)とか、中村紘子(1962年第1回のファイナリスト。公式サイトには賞金500ドル獲得とまで書かれております。)なんて人の名前もあります。

次回のヴァン・クライバーン国際は第16回目。2021年5月から6月にかけて開催されるのですが、早々と審査員が発表されました。昨日。情報公開に関してはやっぱりアメリカ、と言っていいのか。それにしても1年半以上も前に発表するとか、めっちゃ早いですね。気になるお名前は以下の通り。

マーリン・オールソップ(審査委員長) United States
ジャン=エフラム・バヴゼ France
リコ・グルダ Austria
アンドレアス・ヘフリガーSwitzerland
ウー・ハン Taiwan / United States
スティーヴン・ハフ United Kingdom
アンヌ=マリー・マクダーモット  United States
ガブリエラ・モンテーロ Venezuela
オルリ・シャハム Israel / United States
リリア・ジルベルシュタイン Russia

これは公式にFacebookで告知されていたもののコピペです。

なるほどー、わかるわかる(適当)。ぱっと見て気がつくこととしては、北米、南米、ヨーロッパ、英国、ロシア、アジア系とやっぱりダイバーシティがダイバーしています。これが政治的にも正しいのだ。紛糾のもとは最初から断っておく。

全然関係ないですがリコ・グルダってフリードリヒ・グルダの息子で、お母さんは日本人なんですけど、リコっていう名前はどこから来たんでしょうね。日本人の名前だとしたら女性っぽい名前ですよね。これは私の長年の悩みでもあります。誰か知っている人教えて。自伝本にもなんか書いてありましたっけ?(単に本棚を探すのが面倒なだけとも言う)

あとアンドレアス・ヘフリガーは大の日本好きで日本にもお忍びでしょっちゅう来てるらしいですよ。

近年の国際コンクールはアジア人ばっかりが上位を占めることも多いのですが、果たして次回はどういう人達が出てきて、どういう人が上位に入ってくるのでしょうか。ヤング・アーティスツを名乗るMCSも気にしているところであります。早々と出場も申し込みを受付開始しているみたいなんで、若くて野心に満ちたピアニストはこの辺からアプライしてみてね。

それでは本日もこれから経理的な作業に入りたいと思います。ブツブツ。