ジュネーブ国際コンクールで日本人の作曲家が優勝しました。今後クラシック音楽の作曲という世界は非常に厳しいのではないかとも思うのですが、作曲したいという衝動を持つ方々はぜひ頑張って素晴らしい作品を生んでほしいと思っています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191109/k10012170691000.html
そんな折り?ですが、ウィーン交響楽団が、新しい首席指揮者の就任演奏会での新曲を募集しているとのニュースを読みました。これ↓
https://www.wienersymphoniker.at/en/news/2019/10/call-scores
ウィーン響の、今の首席指揮者は誰?フィリップ・ジョルダン。では2020シーズンからの首席指揮者は?・・・アンドレス・オロスコ=エストラーダ。コロンビア人です。こないだウィーン・フィルとの日本ツアーにも来ていたからだいぶお名前は日本でも知られてきたのではないかと思います。
実は、また前職の話になりますが、オロスコ=エストラーダの初来日はここだけの話、武蔵野市民文化会館でした。「フレッシュ名曲コンサート」というコンサートでの来日で、ブラームスの交響曲第一番などを振りました。その時実務を担当していたのが・・・わたくし。
空港への送り迎えなど、させていただきました。お話も少しさせていただきました。そのときに感じたことを今でも思い出すのですが、それはそれは熱心な勉強家だったということです。私が関わった指揮者の中で最も勉強熱心でした。いや、ただただ長時間勉強すればいい指揮者になれるのかというとそうでもないと思いますが、この人は別格でした。
自分の目標みたいなものはあった(ある)のだと思いますが、ホテルとリハーサル会場の往復、およびお食事以外ひたすら部屋にこもってスコアの勉強をしていた模様。息抜きにどこか観光でもするのですかと尋ねたら、自分は勉強しないといけないからそんな時間はないのだ、という回答だったので私は大変感銘を受けました。自分みたいなちゃらんぽらんやったらいかんのや・・・・。ワイは猿や・・・・プロゴルファー猿や・・・!!
その時まだ彼はほぼまったくの無名でしたがこうしてウィーン・フィルと来日したり、ウィーン交響楽団の首席指揮者に就任したりと、素晴らしい活躍をされていて、私もなんだか誇らしい気分になりましたし、あのときの勉強熱心な姿を思い出して、自分ももっとちゃんとせないかんなとの思いを新たにしたりしています。終わり。
あっ、それで、忘れていましたけれど、ウィーン交響楽団の作曲コンクールについてですけど、就任コンサートの最初に演奏される5分ぐらいのファンファーレを募集、なんだそうです。応募できる条件はそんなに厳しいものではないので、若い作曲家の方はぜひ応募してみて下さい。年齢制限はあって、1984年11月11日以降うまれの方のみ。
なお採用者には1500ユーロが支払われるそうです。・・・・って安!!やっす!!と思ってしまうのは、昨今の器楽コンクールの高額すぎるとも思える賞金に慣れちゃってしまっているからですかね。そもそも演奏時間5分ですもんね。いやはや、くわばらくわばら。
あとは、募集要項が英語とスペイン語、そして中国語で用意されているところにもやはり注目すべきか。