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ユジャ・ワンがサングラスをかけて演奏した理由

ユジャ・ワンが先週金曜日、カナダのヴァンクーバーでのリサイタルで、サングラスをかけて演奏したことが話題になっております。

これまでドレスに関してさまざまな話題を振りまいてきたピアニストだけに、新しいファッションかと思われた方もおられたようです。ほー!ついにサングラスか!おもろい!!

あちこちの新聞などのメディアで取り上げられ、本人もFacebookで投稿をしているとおり、ファッションではなく、明確な理由があったのだそうです。

具体的には書かれておりませんが、ヴァンクーバー空港で1時間以上にわたり屈辱的な厳しい尋問を受け大泣きしたため、目が赤いまま、まぶたは腫れ上がったまま、心の動揺は収まらないままだったのだそうです。それでも演奏する、と決めており、心を落ち着けるためにもサングラスを着用した模様。

心の準備が出来ていかなったため、事前に発表することは出来なかったのだ、と書いています。これに対して「これはペケ」と感じた聴衆が一部いた模様です。しかしユジャ・ワンはこれまでいろいろドレスで話題を振りまいてきたんだから、サングラス程度で騒ぐほうがどうかと思いますよね。なにより、ユジャ・ワンは桁外れにピアノが弾けるんだからそれでいいじゃないか。

いやしかしクラシック音楽の聴衆は厳しすぎる。ポップスやロックでは全くこういうことに対して何も言われないのに、ドレスコードがどうとかこうとか、サングラスがどうとかこうとか言われるのですからめんどっちいね。と思ってしまうのは私だけでしょうか。

これが仮にファッションでやったとしても何ら問題はないと思うんですけどね。鍵盤は見にくくなるだろうけど、その程度かと思いますね。指揮者の場合は演奏者とのアイコンタクトがとれなくなるからちょっとやりにくくなるかもしれないけどね。

本人のFacebookの投稿はこちら:

サングラス姿を撮った写真が見たい方はこちら:
https://slippedisc.com/2020/02/yuja-wang-i-was-humiliated/

隠し撮り?聴衆のインスタグラムはこちら: