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バドゥラ=スコダを巡るニュース2つ

朝起きまして、うだうだとスマホを眺めていましたら、ニュースが2つ、目に飛び込んで来ました。いずれも、バドゥラ=スコダを巡るニュースで、ロンドンの音楽ジャーナリスト、ノーマン・レブレヒトのブログに掲載されていたものです。MCSのツイッターでも呟かれたのですでにお読みかと思います。

1つ目は、メナヘム・プレスラーとウィーンの楽友協会で予定されていたジョイント・リサイタルが中止になった、というニュース。詳細はわかりませんが、プレスラーがキャンセルをしたそうです。残念ですが、ご高齢なだけに無理はなさらずに、と思いますし、それは関係者や聴衆もほぼ同じ気持ちだと思います。またお元気な姿を見られることを楽しみにしたい。

このジョイント・リサイタルは、バドゥラ=スコダが引き取って、ソロリサイタルとするそうです。ウィーン楽友協会のサイトにも変更のお知らせが出ています。

https://www.musikverein.at/konzert/eventid/40670

パソコンで見ますと上のページ右下のところに「BEMERKUNGEN」(ご注意)とあって、「メナヘム・プレスラーは春と夏の公演すべてをキャンセルしました。このコンサートではバドゥラ=スコダが全曲を演奏いたします。」と書かれています。

プログラムは、シューベルトの4つの即興曲D899に(多分これがバドゥラ=スコダが当初予定してた曲だと思われます)加えて、シューマンの子供の情景(91歳が弾く子供の情景!!)とモーツァルトのハ短調のソナタだそうです。すごいですね。聞いてみたいですね。

今年の10月にMCSではバドゥラ=スコダを日本および韓国に招聘することになっておりますが、こうしてジョイントからソロリサイタルへと変更して開催出来る、演奏できる体力、気力を維持しておられるバドゥラ=スコダの再来日公演を本当に心待ちにしています。コンサートはご来場いただいた皆様にとって忘れがたい、印象的なものになるに違いない、と確信しております。

当公演の詳細はまた近いうちに発表できると思いますので、このブログをお読みいただくか、こちらのページからメールマガジンにご登録下さい。(メールマガジンにご登録いただくとチケット発売前に情報が届きます。)

イェルク・デームス死去

もう一つのニュースはもっと悲しいニュースです。イェルク・デームスがお亡くなりになりました。91歳。

高齢になってからも日本にしばしば来日してコンサート活動を開催していた。その精力的な姿勢は本当にすごいことだなと思っていました。10年ぐらい前のこと、かつて私がある音楽事務所に努めていたとき、デームスが出演する東京文化会館でのコンサートの制作に関わる機会がありました。その時すでにご高齢、というイメージでしたが、さらに10年、デームスは舞台に立ち続けていた。本当にすごいことだと思います。

自分なんか、一応ピアノ科は卒業してるけど、今はまったく弾かないし弾けない。41歳で全然弾かない弾けないなのに、91歳まで弾き続けるって本当にすごい。まだ自分は90の半分にも到達してないわ。もっとしゃんとせなあかんな、そんな気持ちになりました。