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AIが作成するディープフェイク音楽

AI(人工知能)に120万曲を学ばせ、今は亡き歌手たちの声を蘇らせる。そんなぞっとするような研究が行われていて、実際に音源として公開されている、というお話です。

https://www.theguardian.com/music/2020/nov/09/deepfake-pop-music-artificial-intelligence-ai-frank-sinatra

OpenAIという研究機関が公開しているJukeboxっていう音源がやばいんちゃう、っていうことだそうです。これ、今年の春に公開されていたそうで、いまさら感のある話かもしれません。すいません。とりあえずフランク・シナトラが歌うクリスマスソングとか聞いてみてください。

一時期話題になったクローンのドリーとかそういうのと同じような話ですかねちょっと違いますかね。

これについてNoteで解説してくださっている方がいました。

音楽のディープフェイク?Open AIのJukebox解説
https://note.com/yoshihirosaito/n/n119e43df2ad4

クラシックの作品に関してもいくつかサンプルもあったから聞いてみたけど、、、、これは、悪いけどまだまだかな・・・。

モーツァルトのトルコ行進曲がショパン風になるやつ↓

ショパンのノクターン27-2がボン・ジョヴィ風になるっていうやつ↓

著作権の問題とかどうなるの、まずいんじゃないの、という議論もなされているようですけれども、ほんと、どうするんでしょう。

しかし、ぜんぜん似てないし、とか思って余裕かましているうちに全く見分けのつかない作品が続々生まれるようになるかもしれない、演奏も本当に人間っぽいものが出てくるかもしれないからゾクゾクしますね、おそろしいですね。筆跡なんかも完璧に真似られた「未発見のショパンの楽譜、個人の遺産の中から発掘される」とか言ってオークションにかけられ高額落札!・・・からの詐欺罪で逮捕!!みたいな衝撃的な日もやがて来るかもしれない。

紙とかインクの鑑定でバレる、騙されるわけがない、なんて思っていても、そういうのだって当時と寸分たがわぬ感じのものに偽装されていて、てことが今後起こりうるかもしれない。秘書シントラーの、ベートーヴェンの会話帳偽装事件よりもずっと問題だ。

やがてグレン・グールドがグリーグのピアノ協奏曲を弾いたん、とか、クラウディオ・アラウがラフマニノフ全集を出してました、みたいな、これまで「ありえない」とされていたこともそのうち現実(現実?)になるのだ。