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作曲家の写真、肖像画がドラッグ&ドロップだけで動き出す時代。

このパン屋のおっちゃんみたいなおじさん、だれ?スペインの作曲家、イサーク・アルベニス(1860-1909)です。

クラシック音楽の偉大なる作曲家たちは、相当過去の人であることも多く、アルベニスのように写真が残っている人もいますが、映像のある人となるとさらにその数は少なくなるし、むしろ写真すらない人たちのほうが多い。そう“ヴィヴァルディの写真”や“モーツァルトの動画”は存在しないのである。もとへ、存在「しなかった」のである。えっ、過去形?そう、いまやそれは過去形なのだよワトソン君。

Classif FMの以下URLの中にある動画を見てほしい。過去の偉大なる作曲家たちが、ちょっとだけだけど、動く、まばたきをする、微笑む。うおー、これはキモいと直感的に思いますけれど、ちょっとおもろいとも思いませんか。

https://www.classicfm.com/music-news/videos/deep-nostalgia-brings-composers-back-to-life/

残されている写真や肖像画からAIが作成したもので、そうは言ったってわずかしか動かないし、動きも奇妙。しかしこれが今後どんどん進歩していくと自然な感じに近寄っていくような気もしますし、やがてはスラスラとあなたと会話をする、そういう時代が来るかもしれないなと、なかば真面目に思いました。ディープラーニング恐ろしいわ。

MY Heritageというサイトにアクセスして、ドラッグアンドドロップで好きな画像をアップロードしたらすぐに動かしてくれるし、その映像もダウンロードできる。皆さんもお試しを(無料サインアップが必要)。ためしにグイード・ダレッツォの画像で試そうとしたら「顔が見つかりません」って怒られちゃった(マニアックすぎるとか言わないで許して)。

なのでワーグナーでやりなおしてみた。

たとえばですよ、写真や肖像画のデータだけでなく、伝記やら日記やら、そういうものをAIがどんどん取り込んでいったら、その人物の考え、思想、話し方なんかが解析され、人間の質問に対してスラスラと答えられるようになる。「ねえシューマン、ショパンのことどう思う?」「シャッポを脱ぎたまえ!」・・・・うん、まだまだだな。

いや、いずれ流暢に会話ができる時も来そうな気がしています。突拍子もないように思えるけれど、その日は意外と近いかもしれない。そうなったらただでさえ混乱しがちな私の頭の中はますます混乱するのであろう。

嗚呼。