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いやあやっぱり日本がいいよ、と言ってくれるアーティストたち

皆さんは日本が好きですか?私はすきです。

海外で生活をした人、海外旅行にせっせと行かれる人はご存知と思いますが、日本はいいとこだと思いますよ本当に。

食べ物は美味しいし(関西出身の私としては特に関西より西がおいしい)、タクシーに乗ったらぼったくられることもないし、電車の駅でチンピラ風の兄ちゃんたちがじろじろ値踏みするように眺めてきたり、その後集団で追いかけられて怖い思いをするようなこともないし、浮浪者が、凶暴そうな大型犬および大量のアルコール空き缶とともに街なかで寝転んでいたりすることもないし、ゴミは落ちていないし、桜はきれいだし、日本語は通じるし、日本バンザイです。

そりゃあ日本は引き算の国と言われたりしますから、そんな感じで生きにくいなと思うことはありますけれど、やはり基本的には上のような理由もあり、日本が一番いいなと思いますよね。日本人に生まれてよかったぜえええええ!!!

ダメダメ日本人のわたしは、外国で財布をすられたことが恥ずかしながら2回あります(加えて、すられかけたこと1回)。すられた一回のうちはパスポートも取られました。そのパスポートはなんと後日出てきたんですけどね(もう再発行してたけど)。犯人は財布から現金だけを抜いて、パスポートとクレジットカード類をひとまとめにして輪ゴムで縛り、それをポストに投函したのだそうです。さらには、それを見つけた郵便局の人が機転を利かせて日本国領事館に届けてくれたんですよ。ブリュッセルでの出来事。

あれはなかなかない体験だった。領事館の人もこんなの初めて、って言ってましたし。

というわけで話がみるみる脱線していきましたが、日本に来るアーティストたちも、かなりの割合で日本が好きだということをここに書いておきたいと思います。なんかこう、ともかくエキゾチックなイメージを持ってやってくるみたいです。人は優しいし、食べ物は美味しいし、電車は遅れないし、整列してみんな待っているし、スケジュールは完璧にたてられて遂行されるし、素晴らしい建物やガーデンがあるし、マウントフジは世界最高の山だし、ともかく最高だぜ、と。

日本が嫌いな人はそもそも来日しないからネガティブな声なんか聞えて来ないやろ、と思われるかもしれません。そうかもしれません。でもまあそれなりに多くの人が好きだと思うけどなあ(弱気)。

ある国の大使館のえらいさんにこう言われたこともあります。「他の国ならそんなことないと思うねんけどな、『日本やったらちょっとぐらいギャラが安くても、条件あんまよくなくても行くで』っていう人多いねんわ。ほんでなんでやっちゅうたら、どいつもこいつも『日本やから』っちゅうねんわ。昔はそんなもんかいな思うててんけど、いざ自分が住んでみるようになってそれがよう理解できるようになったわ。日本はええ国やわ。」(このときの会話は関西弁ではなく英語でしたのであしからずご了解下さい)

昨日も、昨年呼んだとある演奏家からWhatsAppでメッセージが届きまして、それといいますのも、君は武蔵野をやめたんだってね、また日本に行きたいから僕に手伝えることがあったら言ってね。という「日本行きてぇー」的ラブコールだったからです。ちなみにいまは中国なんだけどここは僕の好きな国じゃないね、と。

こういうのって、汚れっちまった心でめちゃ穿った見方をすれば、単なるリップ・サービス、なのかもしれませんが、それでも悪い気持ちはしませんね。また日本に来てほしいね、呼んであげたいね。と思いました。なのでいまはワンおばちゃんと変なおっちゃんの我々2人だけでなんとか形を作るべくせっせせっせと地盤固めをしていますところ。

世の中のコンサート主催者はいま、来年の公演についてプログラミングしているところですので、その大きな波に乗り遅れないよう、日本に来たい来たいと言っている本当に素晴らしいアーティストたちを日本にお呼びできるよう、そして国内でたくさんのコンサートが出来るよう、日々飛び回っております。昨日と今日は2ヶ所、明日は3ヶ所。

このところお会いいただいた皆様、ありがとうございます。これからお会いする皆様、よろしくお願いいたします。まだ連絡できていないみなさま、すいません。皆様、ごきげんよう。おっちゃんきばったるで。