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史上初。中国製ピアノ、チャイコフスキー国際コンクールへ

いよいよ5月も今日でおしまいですね。明日からは6月です。いよいよチャイコフスキー国際コンクールの開催月です。近づいて来ました。わくわく。

これまでにもご紹介してきましたとおり、MCSに関わりのあるピアニストは2名出場いたします。一人は、つい先日、日本でドライラン3公演を果たしたアンドレイ・ググニン、そしてもう一人がフィリップ・コパチェフスキーです(コパチェフスキーはかつてNHKのスーパーレッスンに出たことがあります)。両者いい結果が出ればいいなと思っております。

ゴーゴー、ググニン!アレアレ、コパチェフスキー!

なお、アレアレといっても当惑しているわけではなくて、フランス語で応援しているのです。よろしく。

中国は超大国として爆走していますが、ピアノの世界でも頭角を現してきました。数ヶ月前に「こんどのチャイコフスキー国際コンクールで中国製のピアノが初めて公式ピアノとして採用されたらしい」という話を聞いて仰天していたのですが、そういえばと思って検索してみましたが日本語で紹介しているページが、探し方が良くないのか見つかりませんでした。

誤解のないように記しておきますと、公式ピアノと言うのは一つのメーカーだけではなく、複数のメーカーが認定されピアノを提供するのです。それぞれメーカーの持てる技術を投入しまくったピアノと技術者が会場に集結します。出場者が事前に試し弾きして、どれを弾くか決めるのです。日本からもヤマハとカワイが参加するはずです。頑張って欲しいと心底思っております。ご関係者のみなさまにエールを!!えいえい、おー!!!

驚きの中国ピアノについて、英語のページがあったのでご紹介しますね、ここにあります。どうやら香港の新聞かなにかのサイトのようだ。
http://www.thestandard.com.hk/section-news.php?id=205941&sid=12

マツーエフが写真に収まっている。うむ。長江というピアノメーカーだそうです。なんと創業2009年というからすごいではないですか。たった10年ですよ。いろんな意味で背筋が凍る。

その音はもちろん私なんかは聞いたことがないので未知数ですが、今回は初めてで、いろいろと初めてならではのトラブルとかもあるでしょうが、例えば次回もということになったら、今回の経験を生かしてさらに飛躍してくるかもしれない。

ピアノは高価ゆえ、自宅であっても大きなホールであっても「買い換える」という選択肢はなかなかありませんが、今後このメーカーがどういう風になっていくのか。日本人がこのピアノを買うようになるかと問われれば、少なくともしばらくはないだろう。しかし中国国内の需要はぐっと上がるのではないか?という気もいたします。

コンクールで誰がどの楽器を弾くのか?これもまた、コンクールの静かな楽しみの一つなのです。