Blog

現存する世界最古のピアノ(1720年)の音とは

ゴールデンウィークはまだ続く。

ステイホームという言葉はもはや色あせてしまい、ハンバーグで有名な炭焼きレストランさわやか御殿場プレミアム・アウトレット店の待ち時間が500分超え(8時間20分超)というわけわからない記録を叩き出したとかいう話にクラクラとめまいが起こりそうです。もうステイホームは耐えられない!出かけるぞ!!でもどこへ?・・・・良い大人の皆様はメトロポリタン美術館なんてどうです?

メトロポリタン美術館?まさか、SJ・・・紫吹淳?凄十で行こう!

今日も豪快に意味不明なコメントを思いつけたことが嬉しい。7.5kmの早朝ウォーキングの成果だな。

ニューヨークのメトロポリタン美術館には世界最古のピアノがあります。ピアノを発明したバルトロメオ・クリストフォリの作品で、一号機ではないのですが、1720年製作のピアノです(1700年ぐらいにはクリストフォリはピアノの原型となる楽器を作ったと言われている)。鍵盤の数もいまの楽器よりずっと少ないよ(=音域が狭い)。

内部まで明らかにしたお写真の数々(パブリックドメイン)と解説つき音源をメトロポリタン美術館のウェブサイトで発見できるので、ぜひゴールデンウィークな今日とかにそれらを愛でて欲しい。

https://www.metmuseum.org/art/collection/search/501788

美しすぎる。弾いてみたい、と思いますが、ほとんどの人には許されないかと思われます。とりあえずYouTubeにある実際のその楽器の音源でも聞いて、300年前の音を聞こうぜ!!スカルラッティのK.9のソナタ。バルトロメオちゃんの発明、やっぱ実にイケてるってぃ!!

ピアノが出来るまでは鍵盤楽器の代表格と言えばチェンバロ。チェンバロとピアノの違いは何かというと、楽器に張られた弦をひっかいて音を出すか(チェンバロ)、叩いて音を出すか(ピアノ)、ということになります。もっといろいろ違うけど、決定的な違いはそこ。これによって、豊かでなめらかな「強弱」表現ができるようになったんすよ。モダンだね。

東京の皆様、さわやかに行きたい気持ちを押さえて、自宅で俵型のハンバーグでも焼こうよ。バーベキューがしたくなったらホットプレートで、換気扇の下でやろうぜ(お部屋が油でギトギトするのがいやだからね)。

しかしこのクリストフォリの楽器、よく見るとペダルがないっすね。ラフマの3番のカデンツァ(オッシア)を誰かこの楽器で弾いてくれ(ぶっ壊れるのでやめて)。