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ヤエル・ワイスが来日しました

昨日来日したピアニストのヤエル・ワイス。蒲田の御園教会の1924年製のベヒシュタインのセミコンがお気に召した様でベートーベンを少し弾かれたが、録音の許可が降りなかった。本当の意味でプロ根性の据わった演奏家でアビー・サイモンやヴィタリー・マルグリス等の共通の知り合いがいる事が判り話が弾んだ。

驚いたのは、ベンジャミン・フリスのルビンシュタイン・コンクールに優勝した時のフリスの決勝戦での演奏を聴いて、彼女は本格的にプロの演奏家になる決心をし、留学する事になった。このピアノはロンドンでベンジャミン・フリスが選定してくれた楽器だと言ったら喜んでくれた。

10月28日ベートーベンのソナタNo32とブラームスに、テンペストの一楽章からそのまま紐付けされた委嘱作品、それと月光の一楽章からそのまま繋げて弾かれる委嘱作品等ベートーベンを完全に手中に収めてワイスのピアノはちょっと聞いただけでも恩師レオンフライシャーを感じさせるものだった。アルトゥール・シュナーベルからフライシャーそしてワイスと”the cream of the cream of America is more European than Europe” と言う感がして、この人のベートーベンのソナタ全曲を是非聴いてみたいと思った。

来月、ベートーベンのピアノトリオ、全曲をリリースするワイスはベートーベンのソナタ全曲をレパートリーに持っていて、本格的な「ベートーヴェン弾き」だという事を再認識した。室内楽奏者としてMIDORI、今井信子とも協演してきたワイスは世界的な室内楽奏者と言っても過言ではない。