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異なるチラシを作る意味

9月27日にすみだトリフォニーホールで開催するググニンのちらしはソフト路線とハード路線とで2つ作りました。しかしながら、と思うのですが、どちらが効果があるのでしょうか。

どっちの広告により効果があるのか?を調べる「ABテスト」というのができればいいのですが、われわれには潤沢な資金もないため(少なくともいまのところは)できない。なので、ただただ推測するしかないのですが、どっちのちらしがお好きですか。甘いのと辛いのと並べてみたからみんな教えてくれよ。

出来不出来っていうのはありますし、なんていうか、こうやってわざわざ並べて見るとどうなんっすかね、って思っちまいますね。

マニアな皆様にとっては圧倒的にハードな右側の方がいい、でしょうか。しかし、ハードなチラシでチケットが売れるかと言うと、売れません。圧倒的に売れません(ABテストをしたこともないのに断言していいのだろうか)。

マニアだけを集めようとしても残念ながら客席は埋まらないのです。これはよく言われていることなのですが、マニアの方だけを向いているとその業界は衰退します。これはあらゆるジャンルでそうなのだと確信しています。クラシック音楽の業界もそうなんだろうなと常々考えています。すべての人がそうだとはいいませんが、どの業界においてもマニアはソフトなファンを排除しようとする傾向にあるようです。

私がいつも忘れないようにしている、プロレス関係者のお言葉「マニアがジャンルをつぶす」。これ、いつも私が口に出しているので、ああまた言ってるわ、って微笑される方もおられるでしょうけれど、まあこれを読んでみなよ。

マニアの皆さんはこれを忘れないでいてほしいです。反論したくもなるでしょうけれど、ぐっとこらえて考えてみてほしい。

いやはや話がまたずれました。ググニンのちらしだ。どっちがいいでしょうね。どっちもおんなじに見える、というよくある批判なら受け付けない。・・・・よく言われましたね、どれも一緒にみえる。って。そうかもしれない。でもそうでもないかもしれない。

ご存知の方がどれだけおられるかわかりませんが、前職では、1つの公演に対してそれこそ何種類もちらしを作っていました。これはどういうことかというと、違った切り口で攻めるという意味合いが大きいです。会員に向けて2週間に1回DMを送っていましたから、同じちらしを入れたところで、あ、このちらし前も見たわ、っていうことでぽいっと何も考えずに捨てちゃう。

同じ人に向けて何度も送る場合は、違うちらしを入れたほうが効果的なのです(ABテストをしたこともないくせに)。うんうんと頭をひねっては、違う切り口を探してチラシにしていく。

時としてあまりにも違うことを書いていたので、お客様の中には自分がそのコンサートのチケットを既に購入しているということを失念し、再び購入しようとする、という方もおられたほどです。

その割合はそれほど高くはないとはいえ、わざわざその抑止のためにチケットシステムを改修して、すでに同一公演を買っていたらその表示が出るようになっていたほどです。というと、なるほどと言っていただけるかもしれません。

販売側で気が付かずスルーして二重販売になってしまうと後からハードなクレームに発展する可能性があります。アマゾンとかでも、2回めとか3回めとかに買おうとすると、「これ前に買ったで、あんたが買うたのはいついつや」って注意書きが出ますよね、あれと同じようなことです。(なんで知ってるかというと、ネコにゃんどものお食事をアマゾンで買っているからです。)

最後に。昨日夕方、私ごとではございますが子供が産まれました。3人目で、女の子です。皆様今後ともなにとぞよろしくお願い申し上げます。