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レアな間違いをおかすアーティストたち《ビザ編》

右の画像は今日の内容とはとくに関係ありませんのでご容赦ください。

アンドレイ・ググニンのリサイタル、東京公演は5/11土曜日、12日曜日ともに完売いたしました。ご予約誠にありがとうございました!まだコンクールの公式サイトをみても出場者は発表されていませんが、ともかくクグニンを応援しようぜ!どうしても行きたい!という人は5/10金曜日に広島公もありますから広島へぜひどうぞ!

さて、や、6月に入りますとすみだトリフォニーホールでの公演が4回あります。マリア・バーヨ(伝説的ソプラノ)2回、それからベンジャミン・フリス(すげえピアニスト)とティモシー・リダウト(やばい天才ヴィオラ奏者)ですね。それぞれMCSが絶対の自信でお届けする公演です。チケットは絶賛販売中ですのでこのへんのページとかから、どうぞ詳細をご覧くださいませ!

さて、そろそろフリスとティモシーのビザのことをやらないといけないなと思い準備をしています。先日のブログでも、ビザのために東京入国管理局にいくようなお話をいたしましたが、念のためもう一度お間違えなきようお伝えしておきたいのですが、東京入国管理局に申請することで発行してもらえるのは、ビザではありません。

入国管理局が発行するのはビザではない

ここを勘違いしてはいけないのですが、東京入国管理局、略して入管で発行してもらえるのはビザではなく、在留資格認定証明書という書類です。この書類をもらうためにわれわれは「在留資格認定証明書交付申請書」という長ったるい名前の書類その他を準備して申請に行くわけ。

で、発行される在留資格認定証明書をアーティストに送ったら、それを持ってアーティストは日本にやってくるわけです。

はい、間違いです。アーティストは、それを持ってまず、日本国領事館に行き、ビザを申請するわけです。

ところが、勘違いする人がたまーにいまして、この在留資格認定証明書というのがビザで、自分はこれを持って日本国に入れば大丈夫、と、日本国領事館に行かずそのまま飛行機に乗っちゃうという人たちがいるのです。音楽家は各国を飛び回っているのでビザのことには詳しいはずなんですが、国によってビザっていろいろ仕組みが違うんだろうし、詳しくないんで私もよくわからないんですけれど、何か勘違いしちゃうんでしょうね。

ともかく、このヒラヒラ入国は「アウト」です。そんなやついないだろうよって思いますか。実話です。幸いにして自分は経験ないんですけれど、先輩諸氏から何度か聞いたことのある話です。ビザなし、在留資格認定証明書をひらひらさせて入国しようとしてパスポートコントロールでとっ捕まった、という、こちら側(招聘元)としてはマッツァオになるような話、、、、。まじかよ申請してないのかよ!

先輩諸氏の話によりますと、、、いや恐ろしすぎてこれ以上は書けない。あああ心拍数があがってきた、冷や汗が出てきた、気絶しそうだ。ハラハラ。ともかくこれは最悪の場合来日ツアー全部が吹き飛ぶようなことになりますから、こういう事態が起こることはなんとなれば絶対に避けなければならぬ。

なので、在留資格認定証明書を相手に送るときは必ず「これは日本国のビザではない、これを持って領事館へ行く!そして領事館で申請してからビザ発行まで数日かかるから余裕を持って申請に行く!!」とはっきり伝えるようにしています。在留資格認定証明書だけ成田空港(羽田空港)でピラピラされたらたまったもんじゃないですからね。

ああまたドキドキしてきた。顔面蒼白。まっちろけ。

それでは本日も楽しい休日をお過ごしください。我が家はバーベキューです。探さないでください。ピクニックランドにいます。